（左から）秀英高校の松本校長、竹内さん、藤井さん、甲斐署長
和泉町の秀英高校に通う藤井翼早（つばさ）さん（２年）と竹内海輝（みなき）さん（２年）がこのほど、下校中にいずみ野駅付近で人身事故を防いだ。12月14日には泉警察署で甲斐次幸署長から感謝状を受けた。
２人は11月25日、いつものように一緒に下校していずみ野駅に向かっていたところ、線路のフェンスによじ登る男性（50代）が「飛び降ります」と叫んでいたのを目撃した。すぐさま藤井さんが駆けつけ、竹内さんと共に男性を引き下ろした上で話して落ち着かせた。周りの人に警察を呼んでもらいながら、その男性のそばで見守り続けたという。
｢止められてよかった｣
当時を振り返り、藤井さんは「とっさのことに必死で、頭は真っ白になった」と明かす。二人とも「普段は勇気があるタイプではない」としながら、竹内さんは「ためらわないで行動できてよかった。止めていなかったらきっと後悔していたと思う」と語った。
秀英高校の松本弘校長は「優しい生徒が多いが、損得でなく人を助けられるのは素晴らしこと」と称えた。甲斐署長も「電車に接触すれば亡くなるような状況で、２人は見て見ぬふりせず、勇気を出してくれた」と感謝を述べた。
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