戸塚区を拠点とし、10周年を迎えた「鉄道子ども会」会長の 竹内 敏浩さん 前田町在住 54歳
鉄道好きの子に成長の場を
○…鉄道が好きな子どもが集い、趣味を深める「鉄道子ども会」が設立10年の節目を迎えた。参加者は小学生から高校生まで幅広く、物静かな子ややんちゃな子などタイプも様々。埼玉や栃木など遠方から通う子もおり、月1の活動では目を輝かせて知識を教え合う。「野球やサッカーに比べて鉄道好きは少なく、こうした場が必要とされているのだと思う。嬉しそうに鉄道の話をしている子たちの姿を見るのがやりがい」と話す。
○…保護者として参加したボーイスカウトの経験から、活動のヒントを得た。「ボーイスカウトのプログラムは素晴らしいが、屋外活動が性格的に苦手な子どももたくさんいる。自分の得意分野である鉄道で、何かできないかと考えた」という。鉄道知識の発表会を通した表現力向上や、集団行動を通したコミュニケーション力向上など、子どもの成長につながる活動を考案し実践してきた。
○…中学1年生の頃、先輩から鉄道の魅力を教わり、のめりこんだ。翌年の学校祭で、仲間らとともに鉄道模型を制作し展示。「地域に住む小さな子どもがわんさか来て、真剣に模型を見入っていた。そのときの嬉しさが今の活動につながっている」という。じつは乗るのが好きな「乗り鉄」。高校から大学1年生までの間に国鉄全線を乗車したのはよい思い出だ。
○…会社員をしながらの運営は骨が折れるが、やりがいも大きい。発足当初から参加するメンバーが高校生となり、自主的に小学生をサポートするなど、10年前には想像もつかなかった姿が見られるようになった。評判は県外にも伝わり、参加希望が広域から多数寄せられている。「これからも戸塚で地道に活動を続けつつ、次の目標は新たな拠点作りです」と今後の展望を述べた。
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