近日公開予定の映画「燃えよ剣」に出演している 小林 和寿さん 矢部町出身 39歳
挑戦続け、世界の役者に
○…近日公開予定の映画『燃えよ剣』に剣士役として出演する。幕末を舞台に活躍する新選組に迫る同作。司馬遼太郎原作の作品には２度目の参加となり、「史実をドラマチックに表現している点が同作の魅力です」と語る。役者として映像作品や舞台で活動し、昨年はアメリカでの一人舞台を成功させるなど、表現の場を広げている。
○…芝居を始めたのは20歳の頃。役者を志していた父親から夢を託されて、事務所に応募。当初は「芝居を演じること自体が”嘘”だと感じ、積極的ではなかった」と振り返る。しかし与えられた役になりきれていないことが役者としての”嘘”だと、当時の指導者からの指摘に感銘し、芝居の道を深めるように。生来の負けず嫌いな性格から、オーディション等では大役を狙い、「上を目指していないと燃えないんです」と眼光は鋭く光る。
○…矢部町育ち。中学校でサッカー部に所属していた時、「遊ぶのかサッカーか、どちらかにしろ。何事も中途半端にやるな」という父親の言葉は、自身の考え方に深く影響している。高校は県内有数のサッカー強豪校に進学。実力者がそろうチーム内で、３年間の経験だけでは、地位を確立するのは難しいと思われていた。しかし１年生の終わりにはトップチームに昇格し、夢であった海外遠征にも参加。「どのくらい努力すれば結果が出るのかが分かった」と高い目標に向かう現在の姿勢にも生きている。
○…昨年からは拠点をアメリカに移し、国際的な大作にメインキャストとして名を連ねることを目指す。今までの経験から、大きな目標でも必ず叶うと確信しているという。「挑戦する姿勢を忘れず、必ず名をとどろかせます」。強い口調が更なる躍進を期待させる。
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