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公開日:2023.07.27
南舞岡小
規模適正化へ模索中
日限山小と統合も議題に
戸塚区の南舞岡小学校が11年前から小規模校となっていることに伴い、規模適正化に向けた検討が港南区の日限山小学校との間で始まっている。通学区域の変更や、統合も視野に入れた議論が進む。
市が定めた「横浜市立小・中学校の通学区域制度及び学校規模に関する基本方針」では11学級以下を小規模校としており、南舞岡小学校は2012年度に11学級となって以降、今年5月現在の9学級まで小規模校の状態が続いている。さらに、2028年度には全学年が単級となると予測される。
今後も児童数の増加が見込めない要因は、少子化の他に南舞岡小学校通学区域の一部が住宅地区建築協定に指定されていることが挙げられる。土地の分割や建造物の高さに制限があるため、高層マンション群の建設などによる人口増加が見込めないのだ。
この状況を受け市教育委員会は南舞岡小学校から直線距離で約400メートルに位置し、中学校の通学区域が共に日限山中学校となる日限山小学校との間で、昨年3月、規模適正化に向けた「『日限山小学校・南舞岡小学校』通学区域と学校規模適正化等検討部会」を設置した。
部会は今年6月の第4回まで両校通学区域の自治会長、町内会長、PTA代表者、校長などが委員として参加している。
小規模校は課題多数
市教育委によると小規模校は課題があるという。多様な個性と触れ合う機会が損なわれたり、クラス替えがないため人間関係に問題がある場合に同級生と適切な距離を保ちづらくなったりなどの懸念がある。また教職員も、仕事について相談できる相手が限られるほか、行事の際の負担が大きくなる。
部会では規模適正化へ向け、まず通学区域の変更について議論。日限山小学校だけに留まらず、丸山台小学校(港南区)や小菅ヶ谷小学校(栄区)も含めた通学区域の変更案も出されたが、これまでのところいずれの案でも南舞岡小学校の規模適正化が実現するめどは立っていない。そこで、ここ数回は統合も議題に上がっている状況だ。
子どものために最適案を
一方で規模適正化に疑問を呈す声もある。部会では「小規模校だからこそ、南舞岡小学校を選んでいる保護者もいるのでは」という意見も出ており、結論が出るのはまだ先になりそうだ。
市教育委の担当者は「学校は地域の重要な場所。早急な結論は求めず、将来と現在の子どもによい教育環境を提供できるように」と話す。
部会長を務める舞岡地区連合会会長の金子昭さんは「このような時代だから児童数の減少は仕方ない」としながらも「難しい問題。方向性を示すには時間がかかる」と話している。また副部会長でひぎり連合自治会会長の宮島由美子さんは「元来結びつきの強い地域。小規模校には利点、課題が共にあることは理解している。子どもたちが平等な教育を受けられるように話が進んでほしい」とした。
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