フェリス女学院大学で今年4月から学長を務める 小檜山 ルイさん 都筑区在住 66歳
時代の中で輝く女性を
○…今年4月から新学長としてフェリス女学院大学・緑園キャンパスに。1870年発祥の学院の歴史の中で初の女性学長という。自身もフェリス中・高で10代の多感な時期を過ごし、「フェリス」への思い入れは強い。「汽笛の音を聞くと今も懐かしい気持ちになる。故郷のような思い」。来春に学部再編も控え、「めまぐるしく変わる社会に対応できるよう、環境を整えたい」
○…これまでは東京女子大学で教授を務め、学生指導のほかは研究に没頭し、「人に会うのは最小限にしてきた」と明かす。2018年から学校法人フェリス女学院の理事・評議員を務め、積極的に意見を述べてきたことが今回の再編にも影響している。文学部、音楽学部、国際交流学部を1学部3学科に改組し、「音楽や英語はどの学科でも学べるようにしつつ、職業を意識した実践的な学びも」と語る。
○…横浜市出身。高校卒業後は女性としての就職の難しさを感じ、英語力を身に着けようと国際基督教大学(ICU)へ。米国・ミネソタ大学大学院への留学を経て、通訳のアルバイトをしながらICUの大学院で博士号を取得した。自身のこれまでを振り返り、「なりゆき半分、その時々の状況で選択してきたけれど、実は導かれたものかも」とほほ笑む。
○…「いわゆるお嬢様のイメージがあるかもしれないけど、それと実際の学生はちょっとちがう」。起業するOGも少なくないなど、それぞれの道を切り拓いていく力強さがある。今年のテーマとしたのは「開かれたフェリス」という。「卒業すれば、出ていく先の世の中はまだまだ男社会。女子大の強みを生かしながら、その中でユニークな意見を出すなど、発信する経験の中で学んでもらえたら」
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