この春から泉消防署長に着任した 志熊 大輔さん 和泉中央北在勤 49歳
基本を継続して力に
○…この春から泉消防署長に着任した。泉区での勤務は約11年前、同署いずみ野消防出張所の所長を務めて以来。「また泉区に来られてうれしい。みんな優しく居心地の良い町」と笑顔をみせる。署員161人をまとめるなかで、訓練や意識の面など区民を守るために必要な基本を忠実に遵守していく方針だ。「若い署員でも積極的に意見が言えるような風通しの良い環境をつくりたい」と意気込む。
○…山口県生まれ。3歳で緑区に引っ越してからは横浜市で育つ。法政大学工学部に入学後は半導体について学び、そのかたわらボクシングに夢中になった。部の主将も務め、その魅力について「地道に練習すれば力がつく。努力次第なところがよかった」と話す。卒業後は京都の企業で半導体設計のエンジニアに。その間も「自分の手で誰かの役に立ちたい」と思い続けてきたという。
○…26歳で市消防局に転職。消防訓練センターでは高校卒業後まもない学生とも肩を並べて勉強した。その経験から若手が意見を出せることの大切さに気がついたという。のちに同所内にある訓練施設の再整備に携わった際には「その時は教える立場ではなかったが、間近で教育の現場を見ることができた。それが今後の若手の教育に役立つのではと感じた」と話す。
○…2人の息子の父。高校生の次男は水泳を続けており「自分の力で地道にやっていくところが似ているかもしれません」と話す。休日は大会や記録会に足を運んで応援し、「タイムがあがると自分のことのようにうれしいんです」と笑顔。子どもの成長が仕事の活力にもつながっているという。これからも座右の銘である「継続は力なり」を胸に区民の安全を守り続けていく。