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公開日:2026.04.30

伊東医院診療棟など 国登録有形文化財へ期待 決定すると戸塚区初

  • 伊東医院診療棟外観

    伊東医院診療棟外観

  • 住居棟内部

    住居棟内部

  • 塀にはめ込まれた木製のガラリ

    塀にはめ込まれた木製のガラリ

 国の文化審議会は3月26日、戸塚区矢部町の伊東医院診療棟、住居棟、門及び塀の3件を国登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申した。登録されると戸塚区では初となる。

 神奈川県内の歴史的建造物の保全活用に取り組む「かながわヘリテージマネージャー協会」の一級建築士が同院に登録申請を勧めたことがきっかけ。登録有形文化財は緩やかな保護を実施し、後世に幅広く継承していくための制度。

 同診療棟は、木造2階建ての半切妻造。現在、同医院顧問の伊東亨さんの父にあたる、3代目院長の伊東祐さんが関東大震災で診療棟が倒壊したことを受け、1925年に再建したもの。耐震性を上げるために建物の基礎をより頑丈なものになるように依頼。しかし、設計通り基礎工事は行われず、祐さんは安全性の高い建物にするため、ハンマーで基礎を破壊し作り直させたという逸話も。

 居住棟は1930年に建てられた、洋館付き近代和風住宅だ。祐さんが神社・仏閣に興味関心があったことから、社寺建築の技法を取り入れた様式にしたという。「釘一本使用していない。この家の誇り」と亨さんは語った。

 門柱と塀は昭和前期に建てられたもの。コンクリート塀には木材のガラリがはめ込まれている。修繕の際には木材を一度外し、元の木材を活かしながらはめ直されたという。

未来に残す

 現在の院長は5代目の伊東均さん。均さんは「今回、建物を大切に維持していくため登録の申請をした。引き継いでいけるよう大事に使用していきたい」と話す。亨さんは「戸塚の歴史とともにある建造物。これからも守っていきたい」と力強く語った。

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