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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2026.07.16

戸塚消防署長に就任し、夏に向け自身の熱中症の経験から注意を促す 安井 健太郎さん 戸塚町在勤 54歳

  • 安井 健太郎さん (写真1)

災害現場の教訓を戸塚で

 ○…今年4月、自身初の消防署長職に就任。生まれ育った戸塚へ、今度は署長として戻ってきた。部下には「失敗財産」という言葉を贈る。「失敗から得た教訓こそが成長につながる。若いうちに恐れず挑戦してほしい」。一方、命に関わる現場では一転して失敗は許されない。「現場でできるのは訓練でやったことだけ。全ては訓練の中にある」。歴史ある街と新しい街が共存する戸塚。「いざという時に助け合える『顔の見える関係』をさらに深めたい」

 ○…夏に向け、「いつなってもおかしくない」と熱中症への注意を呼びかける。42歳の頃、十分に水分を取りながら走り込みをしていたが、熱中症が原因で体が一部動かなくなる手前の状態に。「奇跡的に回復したが、体の様子に危険を感じたらすぐ救急車を呼んでください」と力を込める。

 ○…平戸で生まれ育ち山々を駆け回り、野球やラグビー、アイスホッケーに打ち込んだ。体を動かし横浜を守りたいと消防の世界へ。救助隊や指令管制、広報など多彩な部署を経験した。なかでも、2024年の能登半島地震では、緊急消防援助隊の第一陣として派遣。約100台の消防車列を統括して現地へ向かい、ライフラインが寸断された過酷な環境下で宿営地を設営した。そこで痛感したトイレ確保など「備え」の重要性は、前職の市民防災センター長時代から市民へ熱心に伝え続けている。

 ○…息抜きは愛車のバイク「ベスパ」でのツーリング。山梨などのカフェを巡り、美味しい水で淹れたコーヒーを味わうのが至福の時間だ。河口湖のコーヒー屋がお気に入り。「温度にこだわった美味しい1杯が味わえる」と笑顔。今年就職し東京で働く娘を心配する姿など父らしい一面も見せた。

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