金沢区福浦に工場を構え、洋菓子製造や販売を手がける(株)ガトー・ド・ボワイヤージュ(吉田三喜雄代表取締役会長)は、このほどアレルギー特定原材料など28品目不使用の「防災スイーツ」を開発、横浜市に1千袋を寄贈した。12月22日には市庁舎で平原敏英副市長から吉田会長に感謝状が贈られた。
新たに開発されたのは「防災スイーツ メープルガレット」(一袋648円税込)。5年間保存可能な非常食で、アレルゲンに対応した数少ない防災食品だ。
同社は避難所で空腹を満たすだけの食料でなく、心も満たすスイーツを開発しようと、2019年に防災スイーツとしてバニラガレットとチョコレートガレットは発売。同年、関東地方で大きな被害をもたらした台風の被災地に防災スイーツを送ったところ、小麦や卵などのアレルギーがある子どもが予想以上に多い現状を知った。それを受けアレルギー対応の防災スイーツの開発を決めた。
吉田会長は「被災地で安心して食べられるスイーツをつくりたかった。次は唾液の出やすい柑橘系の防災スイーツをつくりたい」と話していた。同商品は、馬車道本店のみで販売。1月中旬から他の店舗でも販売予定。
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