金沢区・磯子区 社会
公開日:2023.01.01
(株)グーン
再生プラ原料の製造開始
市内初、循環ループ構築へ
金沢区鳥浜町にある廃棄物の燃料化事業を行う株式会社グーン(藤枝慎治代表)は、廃プラスチックをリサイクルし再生プラスチック原料を製造する事業に取り組んできた。昨年11月28日には横浜で初となるこのマテリアルリサイクルの設備を竣工し、行政関係者や報道陣に公開した。本格稼働は2月頃を目指す。
同社はこれまで廃プラスチックを細かく粉砕し、フラフ燃料としてリサイクルしてきた。そんな中、カーボンニュートラルや脱炭素化への時代の要求にこたえ、サーマルリサイクルだけに頼らない循環ループの構築に乗り出した。
今回竣工した新設備では、レーザーフィルターなどで微細な異物を除去するほか、風力や光学、磁力などを用いる最新鋭の設備でプラスチックを選別。高品質なペレットを製造することに成功した。同社ブルーエコノミー研究所の池田桂太朗所長は「このマテリアルリサイクルをきっかけにプラスチックの製造・販売・物流などの企業と連携し、排出される使用済みプラスチックの『資源循環の形成』、さらに脱炭素化に貢献していきたい」と話した。
「今回の取り組みはあくまでスタート。試行錯誤しながら、安全かつ効率的にすすめていきたい」と池田所長。地域の人にも知ってもらいたいと見学も受け付けている。(問)グーン【電話】045・228・8960
廃プラ6割が熱利用
2020年の日本のプラスチックの総排出量は約822万tで、有効利用率は86%だった。
このうち62%を占めるのがサーマルリサイクル。サーマルリサイクルは、廃プラスチックをガスや油などの固形燃料にしたり、焼却した熱を発電などに使用すること。ヨーロッパでは、サーマルリサイクルは有効利用率に含んでいない。一方、廃プラスチックを原材料に再度プラスチック製品として利用するマテリアルリサイクルは21%、化学的な処理をして分解し、原料にしてから再利用するケミカルリサイクルは3%にとどまっている。※数字の出典は(一社)プラスチック循環利用協会。
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