上永谷駅前複合施設が完成し、「上永谷駅前地域ケアプラザ」「上永谷駅前コミュニティハウス」が7月1日に開所。同じ施設に入る南部児童相談所は同16日に現在の磯子区から移転となる。どのような施設になるのか、ケアプラ・コミハの指定管理者となった社会福祉法人同塵会と南部児相所長にインタビューを行った。
特色生かす
ケアプラ、コミハの指定管理者となったのは特別養護老人ホーム芙蓉苑などを運営する社会福祉法人同塵会。同法人の松井住仁理事長とケアプラ・コミハの施設長となった仲嶋正幸さんに話を聞いた。
―施設にはどのような部屋がありますか。
仲嶋―ケアプラ専用の部屋として地域ケアルーム、調理室がありコミハ専用の部屋として地域ニーズ室という展示会などを開催できる部屋があります。また、共用スペースとして多目的室があります。多目的室は利用目的に合わせ一つの大きな部屋として使うことも、4部屋に区切って使うことも可能です。
―ケアプラ、コミハの役割を教えて下さい。
松井―ケアプラは福祉保健活動の推進を目的としていますが、コミハは地域の拠点としてより幅広い目的で使うことができます。従来のケアプラより多くの人に利用いただけると考えています。
―ケアプラ、コミハが同じ施設内にあることで利点はありますか?
仲嶋―両方のスタッフがいるのでスタッフの数が多いです。そのため、外に出て積極的に地域の人と関わることが可能。「外に出るケアプラ・コミハ」を目指します。
―施設運営に対する意気込みをお願いします。
仲嶋―地域の要望を把握し、地域を巻き込んで何かを行う施設にしていきます。
松井―地域の皆さんが喜んで使っていただけるような場所にしたいと考えています。
虐待対応以外も
16日に現在の磯子区洋光台から移転する南部児相は港南区、栄区、磯子区、戸塚区、金沢区の5区を担当している。移転理由や対応できる相談などについて坂田香織所長に話を聞いた。
―児相は虐待対応のイメージがありますが、どのような相談に対応しているのでしょうか。
坂田―虐待通報への対応もありますが、それ以外にも子どもの発達に関する相談、子どもの行動に関する相談、子どもを育てることができないなど養育に関する相談にも対応しています。
―新施設に移転する理由を教えて下さい。
坂田―現在の施設の老朽化と、部屋の数の問題です。新施設では面接用の部屋の数が倍以上になります。子ども、保護者、関係施設の職員などとの面接で使う部屋ですが、数が増えたことでベストなタイミングで面接を実施することができます。
―近年の相談は増加傾向ですか?
坂田―南部児相での2023年度の相談件数は5289件でした。4年前と比べると692件の増加です。また、市全体で虐待への対応件数はここ5年で1・4倍になりました。悪い側面だけでなく、地域に心配の目が広がっていることも要因だと考えます。
―発達に関する相談、子どもの行動に関する相談とはどういったものでしょうか。
坂田―発達については、まず児相で検査・診断を行います。また、子どもの行動に関する相談は「子どもが家に帰ってこない」「子どもが暴力を振るう」といった内容です。最近ではスマホゲームをめぐる親子のトラブルに関する相談もあります。
―地域の皆さんにコメントをお願いします。
坂田―子育てに関する専門職が揃っています。必要な時は利用をしてください。
|
|
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
福祉クラブ生協実践講座 11月3日介護のコツが学べる実践講座(栄区内で無料開催) https://www.fukushi-club.net/entry/form_gen.php?fcode=syakai_kouza |
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|