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公開日:2026.09.10

栄区在住永井さん(中1) (スパルタン) 「来年は優勝目指す」

  • 記念の盾を持つ永井さん

    記念の盾を持つ永井さん

  • 雲(うん)梯(てい)に挑む永井さん=朝美さん提供

    雲(うん)梯(てい)に挑む永井さん=朝美さん提供

 栄区田谷町在住で大正中学校(戸塚区)に通う永井絢(あや)女(め)さん(13)がこのほど中国で行われた「スパルタンレース」の世界大会で13〜14歳の部(女子)で2位に輝いた。今回、同部門に出場した日本人は永井さんのみ。2度目の世界大会で初の表彰台となった。

 スパルタンレースとはアメリカ発祥の障害物競走で、レースごとに決められた距離の中に設置された障害物をクリアしながらゴールを目指す競技。重い砂袋を指定の位置まで運ぶ、ロープをよじ登る他に雲(うん)梯(てい)など、その種類は多岐に渡る。障害物を失敗すると追加のランニングなどのペナルティが課される。

 永井さんが出場したのは「キッズワールドチャンピオンシップ」と呼ばれ、14歳以下の子どもが年齢別に分かれて世界1位を目指す大会。日本では国内のキッズレースで5位に入ると出場権を得られる。永井さんは国内のレースで優勝を重ねた結果、招待選手としてエントリー費用などの補助を受けて、出場した。

 今年は北京冬季五輪の会場にもなったスキー場が舞台。勾配のある6Kmほどのコースに約30個の障害物が設置された。出場者は世界各国から集まった37人。「障害物の間のランニングや下り坂が得意」と話す永井さんは序盤から先頭集団に所属した。ペナルティの回数も2回に抑えたが1位には突き放され、2位でレースを終えた。「自分の実力は出し切れたので悔いはない。楽しかった」とレース直後を振り返る。

悔しさバネに腕力向上

 昨年も日本代表として同レースに初出場したが9位という結果に。「前回は雲梯など、掴んだり、ぶら下がる動作が必要な障害物でペナルティを多く受けて、悔しいレースになってしまった」。この結果を受けて、昨年からは握力や腕力向上のためボルダリングにも取り組んだ。さらに自宅の裏庭には特製の雲梯を設置。苦手の克服に力を尽くした。その甲斐もあって「おかげで今年はペナルティの数を半分以上減らせた」と絢女さんは練習の成果を笑顔で語る。

達成感が醍醐味

 大学まで陸上部に所属し棒高跳びを専門としていた母・朝美さん。過去には実業団で100mの選手として活躍した父・紳吾さんとアスリート一家に生まれた絢女さんは幼い頃から体を動かすのが好きだったという。スパルタンレースを始めたのは小学生4年生の時に偶然SNSでレース動画を見たことがきっかけ。「ある日、何気なくスパルタンをやってみたいと言われた。勝ち気で負けず嫌いな性格なので向いているとは思った」。朝美さんが語るように4年の秋に何気なく、好奇心でレースに出場した絢女さんはそこから「1つの障害物を乗り越えるたびに達成感を味わえるのが楽しい」と、のめり込んでいった。

 その後は長年、続けていたサッカーを中学入学と同時に辞め、レースに注力。特定のコーチに師事することはなく、ランニングクラブで体力の底上げ、静岡県にあるスパルタンレースができる施設で練習に励むなど、ほとんど独学で技術を磨いてきた。今後の目標は、「キッズワールドチャンピオンシップ」での優勝。年齢制限により、次回大会がキッズ部門で大会に出場できる最後の機会となるため「これからも体を鍛えて、良い状態で大会を迎えたい」と早くも来年を見据える。

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