横浜の「酒場文化」や「地元の歴史秘話」などを綴る隔月発行の地域情報誌「はま太郎」が6月で創刊半年を迎える。市内にしか存在しないという『市民酒場』の特集など、横浜の新たな魅力を発掘する内容で、徐々に読者の輪を広げている。
「はま太郎」を発行するのは、中区伊勢佐木町に事務所を構える(株)星羊社。法律事務所に勤務していた星山健太郎さん(36)とフリーランスの編集者、成田希さん(30)が昨年8月に立ち上げた。
同社の看板となる媒体をつくろうと、共通の趣味である「お酒」を切り口に「読むつまみ」(成田さん)の情報誌を企画。以前から2人で通っていた野毛などの飲食店で、「常連さんから、とても強い横浜愛を感じた」(星山さん)と、自身も横浜市出身ということもあり、横浜に特化した媒体に決めた。
手触りや紙のにおいなど五感で感じる質感を大切にあえて紙媒体を選択し、糸で綴じる「ミシン製本」を採用、これまで発行した3号とも58頁、モノクロで統一。また、精緻なタッチの個性的なイラストも特徴の一つ。すべて成田さんがパソコンで描いている。ほとんどの記事を2人で手がけるが、喫茶みなと(中区宮川町)のマスター、渋谷正一さんのコラムなどの寄稿文も掲載している。
創刊半年、誌面で紹介した飲食店に関する問い合わせなど、読者からの反応も寄せられるようになってきたという。6月15日には第4号発行を予定する。
成田さんは「特殊な印刷でコストがかかっている。タダではないからこその特別感がある」として、一冊800円に設定している。
星山さんは「横浜が好き。本誌を通して横浜に関する新たな発見を伝えていきたい」と話し、成田さんは、既知の事柄を「掘り起こして面白みを発見していきたい」と語っていた。
現在、市内中・西・南の3区を中心に有隣堂本店など16カ所で販売している。
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