中区滝之上の聖光学院中学校高等学校(工藤誠一校長)で1月20日、生徒会主催のビジネスコンテスト「イノベーションカップ」の決勝大会が行われた。起業の面白さを実感した生徒会長の瓜阪竜也さん(高2)が発案したもので初開催。中学2年から高校1年までの4チーム13人がビジネスプランを発表した。
瓜阪さんは学校のプログラムで米国のグーグルなどのベンチャー企業を訪れ刺激を受け、日本のベンチャー企業での就業体験やビジネスコンテスト出場を通じて起業の面白さを実感したという。そして「この経験を聖光生に還元したい」と、生徒会主体で昨年の5月から同コンテストの準備を進めてきた。
参加募集を始めた昨年9月には、全生徒の約4分の1の66チーム267人からの応募があったという。
決勝大会では、起業家などによる二度の選考を通過した4チームが全校生徒と審査員の起業家らを前にビジネスプランを発表。青少年の自殺率を抑制するビジネスモデル、フィギュアなどを保管するオリジナルコレクションケースの販売、旅行先でのトラブルを解決するアプリケーション開発などの案が披露された。それぞれ、市場規模の調査や既存類似サービスとの比較、アンケート結果の報告、試作品の発表など、具体的なビジネスプランを提示した。
優勝したのは高校1年生の田中颯(はやて)さんと藤田有祐さんによる中高生のための遊び場紹介サイト「ASOVIVA」。同案はカラオケ店等の利用者に店の評価をしてもらい、それをサイトで紹介し、中高生の放課後を充実したものにしようというもの。横浜駅周辺のカラオケ店10店舗以上を訪れて料金を調べ、クーポン券の提案のためにカラオケ店の本社と連絡を取り合うなど精力的に準備を進めてきたという。藤田さんは「今後は本格的にサイトを運営していきたい」と話していた。
瓜阪さんは「参加者だけでなく、見ていた生徒にも刺激を与えられたのでは。コンテストをきっかけに次に繋げてほしい」と語った。
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