今年150年を迎えた横浜カントリー&アスレティッククラブ(YC&AC)=中区矢口台=のサッカーチームが日本最古のチームとしてイングランドの「シェフィールドFC」から認定された。今後、各国最古のチーム同士の大会等に参加していく。
YC&ACが加盟した各国最古のチームからなる「クラブ・オブ・パイオニアーズ」。世界のサッカーの歴史を発掘し、光を当てようと世界最古といわれるイングランドのシェフィールドFCが2013年に設立したもの。各国の最古のクラブチームを探し、認定をしている。日本以外に現在、スイスやベルギー、イタリアなどを含む、19カ国のクラブが認定を受けて加盟しており、YC&ACは20チーム目となる。ドイツやスペインよりも歴史が古く、10番目に古いメンバーとなった。
YC&ACでは10月6日に創立150周年記念イベントの締めくくりとしてインターナショナル・マスターズ・7人制サッカートーナメントを実施。このイベントで認定が公式に発表された。その際にはシェフィールドFCスタッフも来日し、ユニフォームの交換が行われた。
YC&ACは、1868年に「横浜クリケットクラブ」として外国からの居留者がラグビーなどの欧米のスポーツを楽しむことを目的に開設された。サッカークラブは普段、年齢でチームを分け、それぞれ週に1回程度地域のクラブチームなどと試合を行っている。
英字紙が決め手
加盟にあたり、約1年前よりシェフィールドFCよりアプローチがあったという。サッカーを開始した時期の資料としてYC&ACが提出した、明治期の横浜で発行されていた英字紙「ジャパン・ウィークリー・メイル」の1887年1月1日付けの記事が決め手となり、認定に至った。記事にはYC&ACのフットボールのキャプテンが86年12月にサッカーを始めることを決め、1月から試合を開始すると記載されていた。
今回の認定を受け、YC&ACは今後、加盟のクラブで行われている試合へ参加することになるという。また、初期のユニフォームをリメイクし、シェフィールドFCに渡す予定だという。YC&ACの細貝貞夫理事長は「もともと日本最古のサッカーチームだと思っていたが、お墨付きをもらい、正式に認められて嬉しかった」と喜びを語った。
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