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公開日:2019.06.27

MM企業でバスケリーグ
西区初の総合型クラブが主催

  • 千代田化工(青)と日揮(白)による試合

 仕事でしのぎを削るライバル会社同士が、終業後は小学校の体育館でもう一つの「負けられない戦い」に―。みなとみらい本町小学校が拠点の総合型地域スポーツクラブが主導し、地域のスポーツコミュニティ活性化を目的とした、同地区の企業内サークルによるバスケットボールのリーグ戦が6月から始まった。



 主催するのは昨年設立した総合型地域スポーツクラブ「NPO法人みなとみらいクラブ(MMクラブ)」。総合型地域スポーツクラブとは多世代・多種目でレベルを問わず参加でき、地域住民が自主的・主体的に運営するスポーツクラブのこと。西区内ではMMクラブが初となる。MM本町小の開校を機に発足し、現在は同小の学校開放事業を行う「文化・スポーツクラブ」の事務局を担っている。



 学校開放事業では同クラブに団体会員登録をしている区内のチームが平日夜などに合同で活動。他校の学校開放では単独のチームのみで活動するのが慣例だが、MMクラブではバスケ、バレーボール、バドミントンの競技ごとに日替わりで複数のチームが一緒に活動している。



 バスケはMMに拠点を置く各企業のサークルが合同で練習をしていたが、今回総当たりのリーグ戦を開くことになった。参加は4チーム。企業からは千代田化工建設(株)、日揮(株)、(株)資生堂の3社が参加している。



 ”開幕戦”は千代田化工対日揮。プラント大手として本業でも競合関係にある2社が激突した。試合は終盤に3ポイントシュートを決めて突き放した千代田化工が29対26で勝利。ライバル対決をものにした。



 千代田化工バスケ部副主将の石神隆寛さん(34)は「仕事では競合他社ですが、一緒に活動することで新たなつながりができました」と話す。鶴見に本社があった頃は会社の体育館で活動していたが、MM移転後は練習ごとに活動場所を探していた。「一企業だけでは練習メンバーが集まらないことも多いですが、MMクラブでは複数の企業と効率よく活動ができる」とメリットを説明した。



企業と子どものスポーツ交流も



 MMクラブでは幼児・小学生向けの育成事業や、元プロ野球選手による教室なども実施している。理事長の河部誠一さんは「ゆくゆくは企業チームと子どもたちが一緒に活動するなど、スポーツを通じた地域コミュニティを提供していきたい」と今後の目標を口にした。

 

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