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公開日:2021.01.01

日本の牛肉文化 本牧から
幕末の居留地向けが普及

  • 資料を広げる相澤館長

 今年の干支「丑」にちなみ、地域の「牛」の歴史をひも解く。中区本牧は、日本における牛肉・牛乳の発祥の地という説が有力だ。江戸の幕末、開港場となった横浜から西洋文化が日本に上陸。その一つが食用の牛肉、また牛乳の文化だったという。この近代史を歴史講座で取り上げている市八聖殿郷土資料館=本牧元町76の1=の相澤竜次館長に話を聞いた。



     ※



 鉄道や近代水道、アイスクリームなど、多くの日本初が存在する横浜。牛肉を食すという文化も例外ではない。



 食用牛肉は居留地に暮らす外国人向けがはじまり。幕府は、外国人たちに新鮮な牛肉を安定供給するよう、開港場のある横浜に牛を船で運び、その近くで食肉処理を行ったと言われている。そして、外国人が牛肉を食べる様子を見て、日本人も牛肉を食べる習慣が根付いたと考えられている。



 八聖殿の相澤館長によると「牛肉が食材として一般的に利用されるようになったのは、本牧で牧場が営まれるようになってから。本牧から日本における牛肉文化がはじまったといっても過言ではないかもしれない」と話す。

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