三溪園=中区本牧三之谷=で間門小学校児童によるザリガニ釣り体験が6月に3回に分けて開催された。
同園では、全国でも有数の蓮の名所であり、同園の創設者の原三溪は、泥の中から清らかな花を咲かせる蓮を、とりわけ愛好し、多くの美術作品も残している。また、7月には毎年「早朝観蓮会」が開催されている。
しかし、例年、ザリガニが蓮の葉や茎を食べてしまう被害を受けており、15年前からそれを防ぐため、ザリガニ釣りイベントを行っていた。昨年は新型コロナの影響で同イベントが中止に。今年6月に入ってから蓮の生育状況が芳しくないことに気づき調べると、「蓮の葉が切られていることからザリガニの影響が大きいと推測しました」と同園担当者の羽田雄一郎さん。
改善策を検討する中で、隣接する間門小学校(中尾和世校長/全校生徒680人)にザリガニ釣り体験を提案。中尾校長は「ザリガニ釣りを体験することで蓮を守る取組を学ぶことができる」と快諾し実現した。
同イベントは個別支援学級19人、2年生2クラス計108人、共同で参加した1年生83人と6年生106人を合わせ316人の児童が参加し500匹以上のザリガニが釣れた。羽田さんは「参加していただいた児童さんのおかげで蓮が回復に向かっている状態です。とても感謝しています」と話していた。
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