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公開日:2026.07.10
苅宿鉄道倶楽部 走る模型に夢を乗せて 健全な愛好家育成に寄与
中原区の「新幹線が通る街、苅宿」を拠点にする鉄道愛好家団体・苅宿鉄道倶楽部(主席・黒木竜樹さん(28))は、夏休みシーズンに向けて、イベント会場などへの出展の要望に応じている。鉄道模型を通じて地域の人や子どもたちに笑顔とマナー、世代間交流を広げるため、原則として無償で活動に取り組む。
中原区は新幹線や貨物列車が日常的に行き交う「鉄道の街」とも呼ばれる。この活気あふれる地で活動する同団体は、趣味の鉄道の健全な発展と地域コミュニティーの活性化を目指している愛好家団体だ。活動の原点は、黒木さん自身が幼少期に地域のイベントで目にした鉄道模型にある。精巧なミニチュアの世界を目の前にして胸を躍らせ、言葉にできないほどの「わくわく」を体験したという。
しかし、近年は地域の鉄道クラブ会員の高齢化に伴う活動縮小に加え、イベントの有償化などが進んでおり、子どもたちが日常の中で気軽に鉄道文化に触れられる機会が失われつつある。「かつて味わったあの感動を今の子どもたちにも体験してほしい。そして、誰もが気軽に鉄道模型を楽しめる場を広げていきたい」。そんな思いから非営利を貫き、すべての活動を「原則無償」で実施している。
「世代間交流」を促進
児童向けイベントへの出展から始まり、地道に実績を積み重ね、地域の高校へ鉄道物品の無償貸与を行うなど支援を開始。活動範囲の拡大に伴って25年11月に現在の組織として正式に設置された。実際のイベントでは、模型の運搬から専門の展示員、物品一式まですべて倶楽部側が用意し、大がかりな鉄道模型の展示や運転体験の場を届けている。今年の5月にはモトスミ・ブレーメン通り商店街の「こどもの日」イベントに出展。商店街の実際の店舗をジオラマにした。黒木さんは「子どもから高齢者までが集い、自然な会話や笑顔が生まれる『世代間交流』を促進し、地域コミュニティを活性化させる原動力にもなった」と手応えを感じている。
さらに、同倶楽部は「次世代の愛好家育成」という重要な使命も担う。黒木さんは「幼い頃から周囲に理解される趣味活動のあり方を共有することが不可欠だと思う。体験を通じて子どもたちに公共のマナーや周囲への思いやりを伝え、健全な愛好家を育てる大切な教育の場にしたい」と思いを込める。
(問)【メール】kariyadorailclub@gmail.com
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