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中区・西区版 公開:2021年11月11日 エリアトップへ

独自の消防器具を考案した西消防署の副署長 飯島 俊明さん 西区戸部本町在勤 58歳

公開:2021年11月11日

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延焼防止に知恵絞る

 ○…10月に伊勢山皇大神宮で行われた訓練で初公開となった火災延焼防止器具「オーロラ管槍(かんそう)」。スタンドパイプの先端に特殊なノズルを取り付けたもので、地面に直置きし、上空に向けて水幕を発生する。最大放水高は30mにおよび、火災現場に隣接する住宅などを守る能力に長けた最新の器具だ。

 ○…開発のきっかけは、150棟近い住宅が燃えた2016年の新潟県糸魚川市での大規模火災。強風のなか延焼をいかに防ぐか、住宅密集地を多数抱える横浜市においても他人ごとではない。そこで試作に試作を重ね今年2月に特許を出願、8月に登録を果たした。訓練では伊勢山皇大神宮の本殿を木造住宅と見立て、同器具5基を使用。その能力を確認することができた。

 ○…生まれも育ちも栄区。横浜市消防に入った大学の先輩に誘われ、就職活動は一択。入局当初は市立大の大学院に通い、港湾都市の防災を研究した。査察や警防関係の業務に長く従事し、西消防署に着任したのは昨年4月。副署長として人事管理や建築確認などの業務を担う。「西消防は精鋭揃いです」と胸を張った。今回の器具をはじめ、「人のためになるシステム」を構想するのが好き。通勤の電車の中でアイデアを練って、ひらめいたらすぐにメモを取るのが自身のスタイルだ。

 ○…開発した延焼防止器具は「消防団員の方、特に女性団員にも扱いやすい」と太鼓判を押す。シンプルな構造および使用法だが「使い方を間違えるととても危険」なため特許を取得した。「消防団員には高齢の方もいます。70歳近くで通常の放水をがんばるのは大変」と語り、「無人で長時間の放水ができるこの器具が、現場活動の役に立てば」と目を細めた。

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