横浜市は山下ふ頭再開発の新たな事業計画策定に向け現在、市民意見と企業・団体等からの事業提案を再募集している。具体的な再開発イメージや横浜にふさわしい施設などを改めて問い、事業計画策定に反映させる考えだ。
約47 haに及ぶ山下ふ頭再開発の新事業計画策定に向け市は昨年12月から今年6月末まで、市民意見と事業者提案の募集を実施している。市民意見には「国際的に通用する観光地」「広い世代が楽しめる場」など3721件(※アンケート含む)が集まり、事業提案は民間事業者やグループから10件が寄せられていた。
横浜市によると2度目の市民意見と事業提案の募集は予定していなかったが、前回募集時に市民から「市民意見を反映し、その結果を踏まえて、広く民間から提案募集するべき」との声が多かったため、改めて市内の法人から提案を募ることになった。市民意見を明確化させるため具体的な再開発イメージや施設を問う形を採用。国際展示場やマルチアリーナなど大型集客施設を中心とした案や環境・省エネを意識したプランなど公表済みの提案をもとに具体的な設置施設等を聞く。
事業提案をした関係者からは、元町・中華街駅からふ頭までの歩行ルートの充実など市による基盤整備実施や段階的開発が望ましいなどの要望もあがっているという。事業者・市民、双方の意見を踏まえた上で市は山下ふ頭再開発の事業計画策定に着手する。
市民意見募集と企業・団体からの提案募集は2023年2月末日まで。
共用開始は30年頃
市は来春を目途に地元関係者や有識者、専門家等からなる委員会を設置予定。その後、事業計画策定などを経て、2026年度頃に事業化し、30年頃の供用開始を目指すスケジュールを公表している。
市担当者は「税収難の中で短期的に税収を上げる声や将来性を考えた声など市民からもさまざまな意見があり、今後設置する委員会の中で時代に応じた再開発を目指したい」と話している。
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