経営するカフェにボッチャコートを設置するなど、障害がある子どもの支援に努める 山田 ベンツさん 六ツ川在勤 51歳
「心のバリア」ない社会を
○…障害がある子ども150人が東京都内の150の大使館を訪問し、障害への理解を求める活動「2020年ジャパンバリアフリープロジェクト」をサポート。12月7日には経営するカフェの一室にボッチャのコートを設置し、共生社会の実現のため汗を流す。「健常者との『心のバリア』をなくし、障害がある人が明るく過ごせるお手伝いをしたい」と実直な眼差しで話す。
○…活動の原点は、生まれつき重度の心臓疾患を持つ息子の盛松君の存在。9年前に盛松君が生まれた時は「まさか我が子が…」と、ショックが大きかったと当時を振り返る。同時に、「障害がある子どもの親として何
ができるか」など、強い思いが芽生えたという。医療従事者が集まる講演会で、同じく重い障害と闘う子どもを持つ保護者などと協力し、健常者と垣根のない社会の実現などを呼び掛けてきた。「健常者でも視力が悪いなど、何かしらの障害がある。障害を理解し合える心がバリアを取り除くきっかけになると思う」
○…スウェーデン人の父と日本人の母の間に生まれた。幼少期に外見の違いで苦しんだという経験が、誰に対しても分け隔てなく接する優しい性格を培ったように感じられる。24年前に六ツ川でカフェをオープンし、「大切なつながりが沢山できた」とにっこり。「皆さんとのご縁が可能性を広げてくれた」と感謝の言葉を述べる。
○…趣味はサッカー観戦。「補欠だったけど」と謙遜するが、学生時代はかつて存在したプロサッカーチーム「横浜フリューゲルス」のユースチームでプレーし、全国2位に輝いた実績も。祖父の「家族や地域社会、国家に役立つ人間となりなさい」との教えや、持ち前の行動力と優しさで地域を笑顔にする。
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