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南区 コラム

公開日:2022.12.01

連載コーナー【20】
横浜とシュウマイと私
「手作りシュウマイに邪道なし」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?

 手作りシュウマイが一般化しない理由の一つに「包み(握り)方がわからない」「難しい」という声を聞きます。実際、やってみると簡単なのですが、従来の方法で包まない調理法もあり、既に多くの家庭で取り入れられているようです。

 一つは「上から皮をかぶせる」方法。従来の下から皮で具材を包むのとは逆に、丸めた具材の上から皮をかぶせるだけで完成。材料の構成は同じですし、包む技術すら要らず、簡単で早い。「下から包む」よりふんわり感が強いですが、それも個性の一つとして楽しむのもいいでしょう。

 もう一つは「刻んだ皮をまぶす」。これは佐賀県呼子(よぶこ)の「いかしゅうまい」と同じ手法で、皮を細かく刻み、丸めておいた中身の具材の表面にまぶして「包む」状態を作る。技術要らずで簡単、時短にもなり、一枚の皮にはない食感の面白さがあります。皮の代わりに刻み野菜で包むシュウマイもあるようです。

 最後は「たこ焼きシュウマイ」(?)。たこ焼き機のくぼみに皮を置き、中身の具材を入れて包む状態にし、蓋をして蒸し焼きに。これでシュウマイパーティをしているSNS画像は多く、たこ焼きのように中身のバリエーションを変えて楽しむ方法もあります。

 こんなのシュウマイじゃない?まずは手作りのハードルを下げることが重要で、裾野が広がれば、本格的な「包む(握る)」シュウマイの価値を知ることにもつながるはずです。手作りシュウマイに邪道なし、です。

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