記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 8月26日0:00更新
過去最多の8人が立候補した横浜市長選挙。記者は出馬表明会見や告示後の街頭演説などを通して、可能な限り、対面で候補者の話を聞いた。
ある候補者が駅前で演説すると聞き、開始直前に現場へ行くと、小雨の中、傘をさしながら待っている人が数十人いた。候補者は約1時間にわたって主張を訴え、聴衆は時にうなづきながら、時にマスク越しに笑みを見せながら話を聞いていた。終わるころには開始時の倍以上の人が駅前にいた。選挙への関心の高さを感じた瞬間だった。
8人の候補者それぞれの主張に「この政策が実現されれば横浜はさらに良くなる」と思うものがいくつもあった。もちろん、当選者はただ1人。だからと言って落選した7人の主張が全て否定されたわけではない。「市民の声を聞く」--。選挙戦で何度も聞かれた言葉だ。有形無形の「声」をどのような方法で聞き、判断し、政策に結び付けるか。数字になって表れる「データ」も大事だが、その前に市民がいることを当選者には忘れないでほしい。 (も)