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公開日:2023.05.11

中村町の上鈴木さん
母娘3人 髪の毛寄付
医療用ウィッグに提供

  • カットした髪の毛を手に笑顔の(右から)裕子さん、穂澄さん、優芽さん

    カットした髪の毛を手に笑顔の(右から)裕子さん、穂澄さん、優芽さん

 中村町在住の上鈴木裕子さん(45)と娘の穂澄さん(15)、優芽さん(9)が医療用ウィッグ用に髪を寄付する活動「ヘアドネーション」のため、5月6日に弘明寺町の美容室で髪の毛を切った。それぞれ約35cmカットし、子どもに医療用ウィッグを提供する大阪市のNPO法人「JHD&C」に送った。

 ヘアドネーションは白血病や脱毛症など、頭皮・頭髪に関わる病気やけがが原因で髪の毛を失った子どもに、医療用ウィッグのもととなる毛髪を寄付する活動。寄付には31cm以上の長さが必要と決められている。

2年半伸ばす

 上鈴木さん親子3人は2年半前にヘアドネーションを行った次女・愛梨さん(13)の影響で、同時期から髪を伸ばし続けていた。愛梨さんはヘアドネーションの取組を祖母から聞き、高校生がヘアドネーションを行うテレビ番組を見たことで決意。子どものため、金銭的な支援や年齢制限のある献血ができない中、「それらに代わる社会貢献活動になれば」と髪を寄付した。

 母・裕子さん、長女・穂澄さん、三女・優芽さんも愛梨さんに続こうと、毛先が傷まないように髪の毛を入念に管理。入浴後、髪を乾かすのに3人で1時間以上かかるなどの苦労を要したが、腰付近まで、根気強く伸ばし続けた。

 散髪は四女・真悠さん(6)が通う市立中村小学校の同級生の父親で、美容師の宮内堅士さんが経営する弘明寺商店街の美容室「Wood Stock hair room」に依頼。宮内さんとスタッフの荒木雄介さんが約2時間かけて3人の髪を切った。宮内さんは「ヘアドネーションで、一度に3人の髪を切ったのは初の経験だった」と話し、家族で社会貢献活動に取り組む上鈴木さん親子を称えた。1人約35cmカットしたため、3人で1mを超える髪を寄付することができた。

四女も準備

 JHD&Cによると、1体の医療用ウィッグを作るには、約30人から50人分のヘアドネーションが必要だという。現在、真悠さんも髪を伸ばしており、母や姉たちの後を追う。裕子さんは「人毛を使った医療用ウィッグは自然な仕上がりになると聞く。病気などで困っている人の力になれることがうれしい」と話す。穂澄さんと優芽さんは「ヘアドネーションの取組を友人などに話し、支援の輪を広げていきたい」としている。

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