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南区 文化

公開日:2023.10.05

横浜で「シルクサミット」
20年ぶり 6、7日に市役所

  • 開催の準備を進める稲葉さん(右)と佐野美知子さん

 カイコとシルクの新たな活用や文化の創造を目的とした「シルクサミット 2023in横浜」が10月6、7日に横浜市役所1階アトリウムで行われる。同サミットの横浜開催は2003年以来20年ぶり。

 同サミットは全国のシルク産地が持ち回りで誘致し、国立研究開発法人の農研機構などの主催で年1回開催されている。

絹の魅力発信

 今回はサミットと同時に絹の祭典「横濱コクーン・スクウェア」を開催。民間が運営し、毎年横浜で絹の魅力を発信してきた。同実行委員会の副委員長を務める稲葉みちよさんが中心になってサミットの横浜誘致に尽力し、開催が決まった。

 6日はドキュメンタリー映画「シルク時空をこえて」を上映。大正大学の松本洋幸准教授による「震災復興と大横浜の時代〜生糸貿易港から工業港へ〜」と題した基調講演やカイコの新たな活用方法の紹介、30年以上シルクの復権を発信し続けてきた稲葉さんやスカーフ作りに携わる人による活動事例報告などが行われる。

 7日はダンスパフォーマンス「絹龍舞」やシルクファッションコンサートなどを企画。当日の様子はYouTubeでライブ配信される。イベントは入場無料。

産業復興を

 生糸は1859年の開港から昭和の初めまで、主要な輸出品だった。1909年に日本は世界一の生糸輸出国となり、シルク産業は日本の経済を支え、近代化に大きく寄与。その輸出の舞台が横浜港だった。稲葉さんは「日本のシルク産業を支えてきた横浜で、その復権を目指したい」と話している。

 問い合わせは同サミット事務局【電話】029・838・6101。

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