南区内では、オレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害が続いています。11月末時点で特殊詐欺の認知件数は34件、被害総額は約５６００万円です。依然として、被害はなくなりません。犯人側の手口も巧妙化し、電話に加え、パソコンやスマートフォンへも犯人からメッセージが送られてきます。最新の手口を知り、正しい対策で被害を防ぎましょう。

｢保険料を還付します｣

　一人暮らしの高齢者の家に区役所を騙る者から「保険料の還付があります。ＡＴＭで手続をしてください」と電話がありました。言われた通りにコンビニへ行き、電話をすると「送金ボタンを押して…」と操作方法を指示され、犯人の口座に入金してしまいました。

突然、パソコン画面に

　高齢の男性がパソコンを使っていると、画面に突然、「ウイルスに感染しました。サポートセンターに電話してください」との表示が。慌てて表示されたサポートセンターに電話すると、「ウイルス除去には料金が必要なので、電子マネーのカードを購入してください」との指示を受けました。その後、コンビニで高額のカードを購入し、指示に従ってカード番号を伝えてしまいました。

　これらのケースはどうしたら被害を防げたでしょうか。犯人はいずれも電話でお金の話をしています。電話でお金の話が出たら詐欺を疑ってください。被害を減らすには、迷惑電話防止機能付電話機の設置や留守番電話設定が有効です（左側に詳細）。また、電話では個人情報や銀行口座、暗証番号などは絶対に教えないでください。

　また、横浜市では、消費者トラブルに遭わない安全な地域づくりを目指して、消費生活推進員が活動しています。南区は区民を対象に、寸劇や紙芝居を用いて、分かりやすく悪質商法や特殊詐欺の手口を紹介する「出前講座」を行っています。地域の老人会やサロン、茶話会などで活用してみませんか。

　ご希望の方は、区役所地域振興課（【電話】０４５・３４１・１２３５）またはご自身の地区の消費生活推進員へお問い合わせください。

南区役所地域振興課

TEL:045-341-1235

https://www.city.yokohama.lg.jp/minami/kurashi/bosai_bohan/bohan/