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南区 社会

公開日:2023.12.21

特殊詐欺 巧妙手口に注意
南署 田上数仁署長に聞く

  • 「詐欺被害を減らしたい」と意気込む田上署長

    「詐欺被害を減らしたい」と意気込む田上署長

 南区内では、オレオレ詐欺や預貯金詐欺などの特殊詐欺が多発している。南区民の安全を守る南警察署の田上数仁署長に詐欺被害防止への思いなどを聞いた(12月14日起稿)。

 ――南区における特殊詐欺の現状は。

 「南区内で今年発生した特殊詐欺の認知件数は、11月末時点で34件と昨年から3件増え、被害総額は約5600万円で800万円増加しました。増加の原因は一概には言えませんが、依然として深刻な状況が続き、詐欺被害に遭わないための対策が必要です」

預貯金詐欺が増加

 ――多い手口は。

 「今年、南区では預貯金詐欺が最も多く、34件のうち16件を占めています。金融機関の職員などを騙り、「あなたの口座が犯罪に使われている」などの口実で自宅を訪れ、キャッシュカードや通帳を騙し取る手口です。次に多いのがオレオレ詐欺の11件です。高齢者宅の固定電話に子どもや孫を装った電話がかかってきて、『仕事の書類を失くして、その補償金が必要になった』などと言ってお金を要求してきます。また、還付金詐欺にも注意が必要。区役所の職員などを名乗る人物が電話で『医療費の返還』などと案内し、利用している金融機関を聞き出します。その後、金融機関の職員を装う人物が電話で、返金の手続きのために銀行やATMへ行くように要求し、電話で指示された詐欺口座にお金を振り込むことで騙し取られます。犯人は被害者が銀行員に相談できないよう、無人のATMで振り込むように促すこともあります」

 ――その他、気を付けてほしい手口は。

 「全国では、パソコンがウイルス感染したと思わせて復旧費用を騙し取る『サポート詐欺』も発生しています。パソコン画面に『ウイルスに感染した』という警告画面が現れた後、実在する企業の社員を騙る人の写真とサポート窓口と称する電話番号が表示されます。電話をかけると片言の日本語で『ウイルス駆除のサポート費用を支払うのに電子マネーが必要』などと指示され、数万円分の電子マネーを購入させて騙し取ります。主にコンビニの方々が被害者に声をかけ、警察に通報して被害を未然に防止できた事案も多数ありますが、警戒するべき手口に変わりありません」

知らない番号に注意

 ――被害防止策は。

 「特殊詐欺被害の多くは、自宅の固定電話に出たことがきっかけとなっています。留守番電話機能の設定や、家族や知人の連絡先を電話機に登録するなどの対策は今すぐにでも始められるはずです。お金を要求されるような不審な電話があったら、登録している家族の電話番号にかけて事実確認をしましょう。犯人は自分の声を録音されることを嫌うため、迷惑電話防止機能付き電話機を使用するのも効果的です。万が一、犯人からの電話に出てしまった時は、すぐに指示に従わず、警察に相談してほしいです。また、預貯金詐欺に遭わないための対策として、『知らない人にキャッシュカードや通帳を渡さない』という意識を持ち続けてください」

 ――被害増加が予想される年末年始に向け、南区民にメッセージを。

 「家族や友人などの身近な人が詐欺被害を阻止してくれる事例が多いです。気軽に相談できる人とのコミュニケーションを大切にして、生活していただけると幸いです」

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