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南区 文化

公開日:2024.01.25

馬の博物館
休館前 最後の企画展
28日まで、厳選100点

  • フィナーレ展のパネルと学芸員の若林さん

  • 展示品の重要文化財

 馬の博物館=中区根岸台=は収蔵資料の修復などのため、1月29日からしばらくの間休館する。それに伴い、フィナーレ展「うまはく所蔵優品選」を28日まで開催している。

 同館は馬を専門とする日本唯一の博物館として、日本初の洋式競馬場「根岸競馬場」の跡地に1977年に開館した。公益財団法人馬事文化財団が馬文化の継承と馬に親しむ機会の創出を目的に開館から運営。地上1階と地下1階からなり、4つの展示室を設置。古来からの馬と人との関わりが分かる資料や馬をモチーフにした美術品、絵画などを展示する。

 馬具を装着できるコーナーや馬力測定器もあり、馬や競馬好きだけでなく、家族連れや学校の校外学習など、2023年は年間約1万8千人が訪れ「馬博(うまはく)」の愛称で親しまれてきた。

 フィナーレ展は一番広い第2展示室と隣りの第3展示室を会場に、同館が所蔵している約2万点の中から厳選された100点を展示する。

 馬が描かれた浮世絵や屏風、また、重要文化財であり、馬の背に置いて人や荷物をのせる馬具など、貴重な所蔵資料が集まる。学芸員の若林美樹さんは「再開時にまた来たいと思ってもらえるような、集大成といえる展覧会になった」と話している。

 開館は午前10時から午後4時30分まで。入館料は大人200円、小中高校生は30円(土曜日は小中高生無料)。

 博物館閉館中も同財団が運営する根岸競馬記念公苑(ポニーセンター)は営業し、サラブレッドや日本在来馬など様々な品種の馬の様子を見られる。馬と直接ふれあうことができる「にんじんタイム」などは継続するという。

 問い合わせは【電話】045・662・7581。

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