鶴見歴史の会と鶴見区文化協会が、関係各寺社の協力を得て制定した区内初の『七福神』。1月4日から15日までの期間、多くの区民らが「福を呼び込もう」と、地図を片手に区内をめぐる姿があった。
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「鶴見を知らない人も、歩いて新たな景色を発見できる。たくさんの人に参加してもらい、町おこしに協力できたかな」
期間中、スタンプラリーを企画した歴史の会の児玉昭二会長はそう話す。
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初日は約140人が参加するなど、大盛況となったスタンプラリー。実のところ、七福神制定や企画など、本格的に開催が決定したのは、昨年12月のことだった。
「関係寺社の協力でなんとか実現にこぎつけたんですが、チラシやのぼりの作成、皆さんへの周知など、時間がなかった」
同会メンバーの齋藤美枝さんは振り返る。
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チラシとのぼりが完成したころには、クリスマスも過ぎていた。
「宣伝のために駅前にのぼりを」と、土木事務所に依頼するも、規則上立てることができないとされたという。
「時間がない中で、大きく宣伝はできないなぁと諦めていた」と同会メンバーらは言う。
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そんな折、訪れた鶴見神社から協力の輪が広がる。なかなか周知ができそうもない旨を聞いた同神社の金子元重宮司が、鶴見警察署交通課に連絡。道路の使用はやはり規則上不可だったものの、七福神めぐりの企画内容に賛同した署員が、鶴見駅を管轄するJR東日本の川崎駅に協力を依頼してくれたという。
メンバー曰く、「あっという間のできごと。鶴見駅に行くように言われて」。
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「話を聞いて、本当に良いことだと。鶴見を盛り上げるために協力したいと思った」と話すのは、近松信一鶴見駅長。地図を見て寺社が京急線沿いに多いことを知り、京急線にも声をかけた。「京急さんも、それは素晴らしいと二つ返事でしたよ」と近松駅長は笑う。
翌日には、各駅に『鶴見七福神』ののぼりが揺れた。
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多くの区民が待ち望み、楽しんだ七福神めぐり。裏側には、『鶴見を良くしよう』―そんな思いが溢れていた。
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