キリンビール(株)横浜工場が、「第一回グリーンインフラ大賞」の都市空間部門賞で、優秀賞を獲得した。緑の少ない都市地域で資源を有効活用しながら緑化を進めている点などが評価を受けた。
この大賞は、自然を活用し社会課題を解決するグリーンインフラの取組事例を表彰するもの。官民連携団体が今年度創設した。
「防災・減災」「生活空間」「都市空間」「生態系保全」の4部門を対象に、全国から117件の応募が集まった。4部門計22件に優秀賞、各部門一件ずつに国土交通大臣賞が贈られた。
緑少ない課題克服
キリンビールが応募したのは、都市空間部門。同工場の緑地には、環境保全や防災、環境教育といった基本的な役割に加え、観光資源、人と社会のつながりを強化するという目的があるとし、地域により活用してほしいという思いからエントリーを決めたという。
賞では、地域資源や空間の有効活用により、緑が少ないという課題を克服し、地域活性化に結び付けているとして評価された。
同部門の大臣賞は、東京丸の内の道を公園や屋外オフィスなどとした取組「Marunouchi StreetPark2020」だった。
3万平方メートルを開放
同工場では敷地内緑地を一般に開放しており、地域団体と連携したビオトープの整備も実施。生物多様性の確保や普及にも努めている。
工場見学施設そばの芝生広場は、一時避難場所としても提供するなど、さまざまな形でまちづくりに貢献している。
また、2018年には横浜北線の高架下を緑地化。全長約1・1Km、面積約3万3400平方メートルに及ぶ工場緑地を形成し、市民に開放している。
受賞にあたり同工場は、「地域の皆さまの温かい支援があったおかげ」とし、「今後も緑を大切にし、まちづくりへの貢献に努めていく」と話した。
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