鶴見区 文化
公開日：2023.11.23
100年に１度の竹の花
獅子ケ谷 宮本さん宅で開花
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尖っている部分が竹の花で、垂れているのが雄しべ＝11月15日撮影
獅子ケ谷の宮本茂雄さん宅で、竹の花が今月上旬に開花した。
数十年から１００年に１度しか咲かないと言われている珍しい竹の花。
竹はイネ科の常緑性の多年生植物。その開花のメカニズムは、研究者の中でも未だに謎に包まれている。
宮本さん宅の竹は、50年ほど前に引っ越してきた時には既に植わっていたという。種類はマダケ（真竹、苦竹）とクロチク（黒竹）で、複数の竹で一斉に花を咲かせ始めた。
竹は一本一本が別々のように見えるが、実際は地下茎でつながっている個体のため、一斉に開花したのではないかと考えられているが真相は不明だ。
「10日ほど前に妻が買い物帰りに玄関前の竹がいつもと違うことに気づき、見てみると竹の花だった。花が咲くとは聞いていたが初めて見た」と宮本さん。自身で「花のカレンダー」を作っており、滅多に見られない竹の花を自前のカメラに写真を残していた。
竹は、開花後に竹自体が枯れてしまうとも言われていて、宮本さんは「一生に一度見られるか分からない花を見ることができて嬉しい反面、これから枯れてしまうと思うと悲しいですね」と複雑な表情で語った。
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