横浜市幼稚園協会の会長に就任した 清水 純也さん 泉区在住 46歳
幼稚園教育の大切さ 発信
○…市内249の私立幼稚園・認定こども園が加盟する横浜市幼稚園協会。60年を超える同協会で、歴代最年少の会長に。就任以降、行政や多方面との情報交換を密にし、そこで得たことを加盟園に向けて積極的に発信している。「幼稚園の先生は子どもと遊ぶだけと思われる方もいるかもしれないけど、人間の根幹的な部分が育つ大事な時期に向き合う価値ある仕事。その素晴らしさと幼稚園教育の重要性を多くの人に伝えたい」
○…父が開園した泉ケ丘幼稚園の現園長。「今思えば、跡を継がせるように導かれていたのかな」と笑う。教諭として、集団生活の上で大事な協調性を育むことを意識していた当初。今では個々の探求心や考えを尊重するようになった。子どもの成長を特に感じるのは、入園時に保護者と離れるのが嫌で涙を流していた園児が、卒園式では友達や先生と離れたくないと泣いている姿。「人とのつながりなど色んなことを学んでくれたのかなと思う。この仕事の感慨深い瞬間ですね」と目を細める。
○…趣味のバイクで他園の先生や保護者、昔の教え子などと月1、2回、日帰りのツーリングに出かけるのが息抜き。道中、駐車場で休憩していると気づけば幼稚園の話題に花を咲かせているといい、「あれ今日遊びだったよね?といつもなるんです」と頭をかく。
○…「人生の色んな困難に立ち向かえる自信や自己肯定感を身につけることが大切。そのためにも幼稚園で成功体験をたくさん積んでほしい」と教育観を力説。自身の子どもは親離れし、子育て期間の尊さを肌で感じる中、「育児休暇などがより充実して、子どもと過ごす時間がもっとたくさんある中で働ける社会になってほしい」と教育者としての願いを込めた。
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