子育て応援コラム１
「体験に勝る学びなし」

　初めまして、六角橋で小さな学童併設の子ども教室「まぁはす」を運営しているかわさきと申します。コラムではまぁはすの取り組みを通して、無気力で自己肯定感の低い子どもたちがチャレンジ精神も好奇心も旺盛になり、思いやりや優しさが芽生え、学校の先生も驚くほどの成長を遂げる様子をお伝えしていきます。

　まぁはすは、私が20年以上のサラリーマン経験と子育てから得た知識や経験を基に立ち上げました。私たちの願いは、子どもたちが将来社会で自分の才能を最大限に活かし、仲間と協力して問題解決ができる人材に成長することです。

　ところで皆さんは、乳幼児から学童期にかけての時期が、お子さんの人格形成や学習意欲を高めるために非常に重要だということをご存知ですか。そのために、さまざまな分野の体験を積み重ね、基礎能力や社会性などを身につける必要があります。しかし、残念ながら、この大切な時期に十分な体験をしていないことで、公共で傍若無人な振る舞いをしたり、情緒のコントロールができなかったり、精神面での不安定さによる社会問題を引き起こしているのです。そのため、まぁはすでは国内外のさまざまな分野の専門家と協力し、年間200以上の体験プログラムを提供しています。

　まぁはすで過ごすうちに、子どもたちは多くのことに気づきます。「どの講師の方も同じことを言う。知ることよりもやることが大切だ」。ここに気づけば、あとは筍のように勝手に伸びていきます。

学校の先生が、まぁはすの子どもたちを高く評価してくださるのは、恐らく、子どもたちが仲間と一緒に多くの失敗や悔しい経験を経てできることを増やしていった結果、見違えるほどに精神面が成長し、自己肯定感も効力感も高まっているからだと思います。

※寄稿：かわさきあつこさん

六角橋の子ども教室「まぁはす」代表兼学童デザイナー。大人向けの子育て塾も開講。