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神奈川区 教育

公開日:2026.10.19

フィギュアスケート鍵山優真選手が母校訪問 中学生との一問一答

  • 母校の後輩たちにアドバイスを送る鍵山選手

    母校の後輩たちにアドバイスを送る鍵山選手

 今年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で銀メダルを獲得したフィギュアスケートの鍵山優真選手(23)が10月8日、母校の市立六角橋中学校を訪問した。

 同校の創立80周年記念文化祭の一環で「夢・努力・挑戦」をテーマに、代表生徒からの中学校時代のエピソードやアドバイスなどの質問に答えた。主なやり取りは次の通り。

「無理」から「目標」に

 --フィギュアスケートを始めた頃から、オリンピック選手になりたいという夢はありましたか?

 「オリンピックに行きたいという夢はありましたが、到底自分なんかが行けるとも思っていませんでした。ですが、中学に入って横浜に来た時から環境がすごく変わり、周りの方に刺激を受け、中学3年生の頃に海外遠征に行き始めてから、オリンピックを現実的な目標にして頑張っていました」

 --目標に向かう中で、もう無理かもしれないと思った経験はありましたか?

 「めちゃくちゃあります。中学2年の頃までは全然実力がなくて、口では『オリンピックに行きたい』と言っていても、羽生結弦選手や宇野昌磨くんのようなトップスケーターがいる中で自分なんかがどうせ行けないんだろうなと思うことはたくさんありました」

 --無理かもしれないと思った時は、どのように気持ちを切り替えていたのですか?

 「一度立ち止まって、自分の目標や今何ができるのかを再度見つめ直す時間にして、自分ができることを少しずつ積み上げていくことが一番大事だと思います。勉強やスポーツは少しずつの積み上げでしか成長できません。やっている間はすごく退屈ですが、自分がやっている事は間違っていないと信じ続けてあげるのが大事だと感じます」

 --普段の練習で一番大切にしていることは何ですか?

 「その日の目標や達成することをちゃんと決めてあげることです。勉強でもスポーツでも、『今日は何をやる、何を達成する』とあらかじめ決めておいてから取り組むのが一番いいと思います。小さなことでもいいので、『今日はとりあえずこれを達成する日』と決めて取り組むのがすごく大事です」

 --部活や勉強で結果が出ない時は、どうしたらいいでしょうか?

 「僕は勉強のアドバイスはできないのですが、一度つまずいたら、自分が一番大事にしているベース・基礎の部分を一度見直してみるというのが大事だと思います」

緊張は積み上げの証拠

 --大きな大会の前は緊張しますか?

 「地方大会でもオリンピックでも、どんな舞台でもめちゃくちゃ緊張します。以前は緊張を悪いことだと思っていました。でも、緊張しているということはそれだけ練習を積み上げてきた証拠にもなりますし、自分にちゃんと向き合っている証拠です。緊張したら『今までちゃんとやってきたんだな』と自分を褒めてあげるのが、逆に緊張しなくなる一番リラックスできる方法だと思います」

 --挑戦することが怖いと感じる中学生へ、メッセージをお願いします。

 「挑戦が怖いというのは決して悪いことではないと思います。でも一歩踏み出すことで、今まで見られなかった景色が見えたり、たとえ失敗しても挑戦したことに意味があると思うので、時間をかけてでも一歩踏み出す勇気がすごく大事です。僕も4回転ジャンプを初めて練習する時はすごく怖かった。でも失敗することが人生に大きな影響を与えるわけではないので、何事にも一歩踏み出して、挑戦を全部楽しむというのがすごく大事だと感じます」

 --夢がある生徒と、まだ見つかっていない中学生にアドバイスをお願いします。

 「夢があってもなくても、決して焦ることなく進んでいってほしいなと思います。僕も練習を少しずつ積み上げていった先に、オリンピックがありました。夢がない人は、勉強でもゲームでも、色々な趣味を見つけて色々なことに挑戦してみてください。それを突き詰めていった先に『これすごく好きなんだ』『極めたい』という思いがきっと出てくると思うので、決して焦らずいろいろなことにまず足を踏み出してやってみたらいいと思います」

 --学校生活で大切にしておけばよかったと思うことはありますか?

 「難しいですね…。友達とたくさん関わりましょう。僕は中1で横浜に来て、友達がゼロ人の状態で自分の立場がなく、中2ぐらいまで陰キャムーブをかましまくっていました。でも、友達ができてたくさん話しかけてくれたり、練習の都合で遅刻や早退をした時にも声をかけてくれたりしました。社会に出た時にそういう関係を持つ能力がすごく大事になってくると思うので、今の友達とめちゃくちゃたくさん喋ったり遊んだりして過ごす時間がすごく大事だと思います」

 --今の中学生だからこそ、挑戦してほしいアドバイスはありますか?

 「義務教育の中で色々規律を守らなきゃいけないこともたくさんあると思いますが、今のうちに規律を学んでおくことは、大人になった時に自分で必要な規律を選択してコントロールできる能力が身につくと思います。今のうちに学んでおくと、後になってすごくいい意味で自由な生活ができると感じています。あとは、いろんな趣味を見つけてたくさん遊んだり、友達と喋ったり旅行したり、今のうちにしかできない経験をたくさんしてほしいなと思います」

4年後へ「競技楽しむ」

 --これからどんな目標に挑戦したいと考えていますか?

 「今シーズンは一度自分を見つめ直す機会にしたくて1年間の休養をしていますが、4年後のオリンピックに向けては競技そのものを楽しみたいです。今までは『結果を出さなきゃ次に進めない』ということが多くて試合の一瞬を楽しむ経験が少なかったので、復帰した時に試合やスケート自体がすごく楽しいなと思えるような時間にしたいと思っています」

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