医療従事者を支援する「マスクドネーション」で支援の輪を広げた 楠 佳英(かえ)さん 宮前平在住 44歳
輝く女性の旗振り役
○…服飾品の製造販売を行う株式会社ビヨンドザリーフの代表取締役社長。高齢の編み手がマスクを製造し、その売り上げを医療従事者に寄付する「マスクドネーション」に取り組み、当初予定の倍となる200枚を販売した。普段支援される側の高齢者が活躍することで、同じ立場の人たちに勇気と希望を与える二次効果も。「大変な時期だったけれど、『何でもできる、まだやれる』とみんなの自信になったのでは」と振り返る。
○…世田谷生まれで小中学校は日吉、高校は国学院と「東横線沿線育ち」。現在は夫と2人暮らし。大学を出て会社員として2年働いたが、昔夢見たファッション誌の世界へ飛び込み編集者に。ボランティア精神は東日本大震災の際に培われた。「何かできるはず」と仲間に話すうち、会社を巻き込み被災地復興プロジェクトを立ち上げた。日帰りで仙台から石巻までバスで通うハードな行程も「行くたびに現地の人たちにたくさんの元気とお土産をもらっちゃって」と笑う。
○…義父が他界し一人になった義母を元気づけようと、女性の社会進出を後押しする同社を立ち上げたのは5年前。「流行をつくることは雑誌社でやってきたが、モノを売り続け、文化にするのは難しい。『とにかくやってみる』の精神で挑戦の毎日」と情熱を燃やし続ける。経営者としての目まぐるしい毎日を癒すのは海。18歳でヨットに出会い、今も時間を縫っては潮風に吹かれ、波に揺られる。
○…もうすぐ発行になる同社初の書籍は早くも予約が殺到中。認定講師養成講座も始まる予定だ。「日吉のアトリエのような、家庭や職場とも違う女性の集う場所を、熱量の高い人と一緒に、たくさん創っていけたら」
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4月19日
4月12日