川崎鷺沼ロータリークラブの会長に就任した 猿橋 捷貴(かつよし)さん 菅生在住 78歳
苦境乗り越え奉仕の道へ
○…クラブ創設6年目に入会し、歴37年の古参。2度目の会長職に「慣れることはない。会員と同じ目線で、意見を言いやすい環境を作っていきたい」とおだやかに語る。テーマに掲げたのは「全員参加で地域に根差しながら楽しめるクラブに」。クラブ協議会の開催数を増やし、会員の意見収集を積極的に行っていく。
○…生まれも育ちも菅生。高校卒業後、代々続く農家を2年ほど手伝った。二十歳のころ、「自分で稼ぎたい」と川崎市に入庁。41歳まで市職員として勤務した。退職後、わずか5カ月で一念発起、菅生にゴルフ練習場を開業。「最後に勤めた浄水場に芝生がたくさんあって。同僚とゴルフを始めたのがきっかけ。若さと勢いだね」と笑う。開業当初は売り上げも上がらず苦労したというが、「ここまで来られたのは家族の支えあってこそ」と目を細める。
○…1991年に父を亡くし、立て続けに妻、息子を亡くした。落ち込んでいた時に知人に言われた「苦労した分、良いことがあるよ」という言葉が今でも胸に。「楽しさや嬉しさはただ待っているだけでは手に入らない。努力して自分で作るもの」ときっぱり。今ではロータリー活動の他、警察官友の会や、蔵敷商店会の会長など様々な役職が自然と増えた。「仲間ができるのはやっぱり楽しい。地元にお世話になったから、できることはやらないと」
○…地元のため、川崎愛児園の支援や献血など様々な奉仕活動を行う一方、「創立して長いが、まだまだ地域に浸透していない」と課題を挙げる。地道に活動を積み重ね、理解を深めていくことが当面の目標だ。「自分を大切にすることが、周りのために活動する第一歩」。会員とともに奉仕の輪を広げていく。
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4月19日
4月12日