第37回神奈川県中学校選抜陸上競技大会の男子100m予選で新記録を樹立した 大津 康太さん 有馬在住 14歳
疾走の競り合い 原動力に
○…100mを10秒65で疾走。大会記録、自己ベストともに更新できたことは、驚きも喜びも大きかった。出場権を獲得した8月開催の「全日本中学校陸上競技選手権大会」は、昨年に続き2度目の挑戦。「前回一緒に走ったメンバーも、もっと速くなっているはず。一緒に走るのが楽しみ」と期待感を募らせる。日本中学記録であり、自身の目標としても掲げる10秒4台を目指して日々グラウンドを駆け抜ける。
○…幼いころから足が速く、小学4年生のときに少年野球から陸上に方向転換。陸上経験者の両親の影響もあり、地域のクラブに所属して本格的に短距離走に取り組み始めた。「速い人と一緒に走るのが、とにかく楽しい。高いレベルに引っ張られて自分の走りも見直せる」。ライバルとの競り合いを純粋に楽しむ気持ちが、着実な成長につながっている。
○…公式戦が続く多忙な日々。記録が伸び悩むことや、体調不良により思うような結果が出せずに気持ちが落ち込むこともあるが、家族や友人の励ましを受けて乗り越えてきた。「大会は毎回緊張するけれど、落ち着いて臨めるように自分に言い聞かせている」と話す。自己流のリラックス方法は、音楽を聴くこと。走る直前に隣レーンの選手に「じゃんけんしよう」と声をかけることもある。「迷惑だと思うけど、皆優しい人ばかりで乗ってくれる。緊張もほぐれる」と笑う。
○…今年に入ってから、日ごろの食事や睡眠も見直すように。10月には三重県で開催される「JOCジュニアオリンピックカップ」のU18に出場することも決まっている。「中学最後の年。けがをせずに、勝ちたい試合で結果を出していきたい」。まだあどけなさが残る表情を力強く引き締めた。
|
|
|
|
|
|
12月13日
12月6日