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公開日:2026.08.13

高校総体陸上競技 海田さん(中大横浜)が準V 男子5000m競歩で県高校新

  • 県高校新でインターハイ2位に入賞した海田さん(ゼッケン1)

    県高校新でインターハイ2位に入賞した海田さん(ゼッケン1)

  • 賞状とメダルを手にする海田さん

    賞状とメダルを手にする海田さん

 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の陸上競技が7月30日から滋賀県の平和堂HATOスタジアムで開催され、中央大学附属横浜中学校・高等学校の海田悠貴さん(高校3年)が男子5000m競歩で2位に入った。海田さんは自己ベストを30秒以上短縮する20分10秒01で、11年ぶりに神奈川県の高校記録も更新する快「歩」を見せた。

失格恐れぬハイペース

 海田さんは「(8位以内の)入賞、入賞と思って歩いていたのでめちゃくちゃうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 レースは持ちタイム別に2組に分かれ、海田さんは上位選手が集まる2組(28人)に登場。午後8時過ぎの夜間開催のため、涼しかったこともあり「ハイペースが予想されたので、後方から狙っていこう」とレースに臨んだ。

 今年、U20日本代表としてアジア選手権に出場し、銅メダルを獲得した小幡千尋さん(長野・飯田高)を中心に28人でスタートしたレースは、予想通りにハイペースで進み、集団は序盤から縦長に。8位入賞を目指していた海田さんは「ペースを抑えて入賞を逃したら悔いが残る。潰れてもいい」と必死に前の集団に食らいついていった。

 競歩は、両足が同時に地面から離れてしまう「ロス・オブ・コンタクト」と地面に脚がついてから地面と垂直になる前に脚を曲げてしまう「ベント・ニー」の反則があり、失格になってしまう恐れがある。海田さんも昨年の南関東大会で「一発失格」を喫し、インターハイ出場を逃している。ただこの日は「(失格は)まったく気にしていなかった。ひたすら(集団に)ついていく感じだった」と振り返る。

 レースのペースは最初の2000mあたりですでに体力的にきつさを感じていたが、「応援もあり、アドレナリンが出て気合で押していけた」と話す。競歩は、その他の短中距離のトラック競技に比べ、ラップタイムがゆっくりのため、応援の声がよく聞こえるという。この日は両親や友人に加え、山口県から祖母も応援に駆けつけており、声援が背中を押してくれていた。

 レース終盤。海田さんを含む8人の先頭集団に後方から1人が追い付き9人に。集団の後方にいた海田さんは、焦ることなくラスト2周でじわじわと前へ。残り150mになっても5、6人が団子状態の中、最後に抜け出し2位でゴール。自己ベストを31秒も更新する快「歩」は、神奈川県高校記録を11年ぶりに更新するおまけまでついてきた。

 大和市出身の海田さん。中学時代は陸上と野球の兼部、中大横浜進学当初は野球、陸上に加え、テニスやバドミントンなどの他競技も考えていた。競歩に打ち込む先輩の姿を見て「格好良いし、楽しそう。競歩は高校からの競技で全員0からのスタートなので、全力で勝負していける」と専門競技として取り組むことに決めた。最初のレースでは30分以上かかったが、「努力次第でいくらでもタイムが向上し上がっていける競技」と競歩の魅力を語る。

「19分台」の高校新

 海田さんのこの日の快「歩」を予測していた人がいる。顧問の岡本克巳教諭だ。岡本顧問は「春先の練習から、このくらいのタイムは出ると思っていた」と太鼓判を押す。それでも「昨年の南関東大会での一発失格がトラウマになって、インターハイまでは消極的なレースが多かった。今回は最後のインターハイなので、思い切ったレースができたのだと思う。終わってみれば優勝まであと3秒弱だったので悔しさもあると思うが、よく頑張った」と労った。

 海田さんの特徴について「しっかりした練習に裏付けられた安定した体幹」によるバランスの良いフォームを挙げる。今後については「国民スポーツ大会の神奈川県代表に選ばれる可能性もあるので、19分台を出してもう一度県高校記録を塗り替えてほしい。後輩の励みにもなると思う」とエールを送った。

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