「令和6年」市制100年 未来に残す価値 100年後も存在する価値 新春市政報告 川崎の未来へ。動く、進める。 自民党 川崎市議会議員 青木のりお
(聞き手)昨年、特に意識したことは何ですか?
(青木)「守る」がキーワードでした。生活を守る、会社を守る、社会を守るにはどうすればよいか、治療、感染予防、そして仕事と生活。市民生活を守ることを優先するよう意識しました。
(聞き手)今後はどのような世の中になると考えますか?
(青木)少し歴史を見てほしいのですが、シルクロードにより運ばれた天然痘、モンゴル帝国の拡大に付随したと言われるペストの流行、大航海時代の天然痘や麻しん、東インド会社の交易により世界中を駆け巡ったコレラ、そして第一次世界大戦の終結を早めたともいわれるスペイン風邪と言ったように、人類の歴史は常にウィルスとの関係にありました。ですから、ウィルスとの共存は必須です。
ヤフーCSOの安宅氏は、コロナウィルスの感染リスクが低い環境を「ホワイト・コロナ」と呼び、「密閉から開放へ、空間の過疎化、接触から非接触、ヒトではなくモノが動く」ことが大切であると話しています。安宅氏が指摘するように、今までの価値観をリセットして生活環境を考え直してみる必要性があります。
(聞き手)変化する社会において川崎市はいかがですか?
(青木)令和6年度に川崎市政は、100周年を迎えます。歴史を振り返るとともに、「未来に残す価値」を考えるきっかけになると思います。
(聞き手)未来に残す価値とは?
(青木)人が生きていく上で基本となるものの質の高さです。具体的には、「水」「空気」の清浄化、「食」の安全、「医療」の充実、「緑」の豊かさです。「食」については、体・環境への安全性と同時にSDGsの一環でもある食糧問題を考えると、動物性食品を食べない「ヴィーガン」の考え方も今後クローズアップされてくるでしょう。「緑」に関して言えば、川崎市は市政100周年である令和6年度に「全国都市緑化フェア」の開催を目指しています。緑のイメージが少ない川崎ですが、緑の多様機能性を魅力あるまちづくりに活かせればよいと考えます。
「空気」に関しては、「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050(案)」と称して2050年のCO2排出量100%削減達成を目標に戦略が策定されました。環境省では、このまま対策を取らずに温暖化が進行すると2100年には風速90mの台風が発生すると予想しています。令和元年東日本台風では本市でも甚大な被害が発生し、気象変動の問題は喫緊の課題です。環境先進都市として、行政・市民・事業者が連携して脱炭素化に取り組んでいく事が大切です。
(聞き手)市民にメッセージをお願いします
(青木)今回の緊急事態の中で最も大切に感じたことは、「人と人との絆、心の繋がり」でした。オンライン化が進み、新しいコミュニティの形が問われると思います。個人的には、そうした市民の要望ニーズに答える事と同時に、人と人との絆、心の繋がりを大切にすることができる街を丁寧に創っていきたいと思います。そのために、今まで通り皆様の「声」を大切にしながら、市政100周年、さらには100年後の川崎の未来を見つめて、価値あるまちづくりに尽力してまいります。
■企画・制作/青木のりお事務所
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2021年1月8日号