高津警察署そばにある「写真センターたなかや」(写真のたなかや支店)が、年内いっぱいで店を閉じる。テナント契約の更新満了が主な理由だが、約35年の長きにわたり、多くの人に親しまれてきた老舗店舗だけに、地域からは惜別の声が数多く寄せられている。
大山街道沿い、高津図書館の近くに本店を構える「写真のたなかや」(鈴木克明代表)の支店として、今から約35年前にオープンした「写真センターたなかや」。主にスピード写真の撮影などを手掛け、高津警察署そばという場所柄、免許証更新の際などに多くの人が利用。「これまでおよそ20万人の免許証の写真を撮影させて頂きました」と鈴木代表。免許証の写真撮影は一般的に、緊張してしまいがちな場面だが、開店当時は克明さんの撮影技術と、元助産師の妻・寄里枝(よりえ)さんの話術で、自然な表情を引き出す雰囲気を演出。免許更新のたびに同店を長年利用していたという近隣の住民からは「お二人のアットホームな感じが現在のスタッフにも引き継がれていて、いつもリラックスして撮影してもらっていました」「撮影後のちょっとしたおしゃべりも楽しみでした」といった思い出のエピソードも。およそ35年にわたり地域に寄り添ってきたお店の閉店を惜しむ声も多く、鈴木寄里枝さんも「長い間、ご利用頂いた皆々様に、何と御礼を言って良いか分かりませんね」と、しみじみと話す。
本店で「謝恩セール」も
免許証の顔写真撮影は今後、本店「写真のたなかや」で対応する。また「写真センターたなかや」の長年の愛顧に感謝の意を込めた特別セールなども予定されている。
支店の閉店に際し鈴木代表は「長い間、本当にありがとうございました。これからは本店の方に足を運んで頂ければ」と話している。
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