4月18日から行われる地元造園業者らによる緑化イベントを手掛ける 藤田 将友さん 久本在勤
「まちなか再生」を実践
○…大学卒業後に物流会社に就職。コンテナ船の荷役作業監督を務めた後、父親の影響もあり不動産業に飛び込み、修業期間を経て会社を起業。賃貸住居を複数人で共有して暮らす「シェアハウス」の企画運営などに携わり、不動産とコミュニティとの関係性に取り組むうちに「自然とまちづくりにも興味をもつようになりました」と話す。
○…溝口という街に魅力を感じ、街のポテンシャルを顕在化させたいとの想いから現在の建築不動産屋を設立。「駅周辺の市街地は細分化された個人所有がほとんどで、再開発が限定的となったこともあり、緑化整備が進まず緑が少ないんですよ」と溝口エリアの問題点を指摘する。これを解消すべく、地元造園業者と共に立ち上げたのが「まちの植育研究所」なのだとか。
○…2021年から同研究所が手掛ける「緑化アートプロジェクト」は、造園家や庭師、ガーデナー、植木屋のアーティストたちを中心に、まちなか再生やクリエイティブなことに情熱を注ぐ仲間が集まったチームの集大成的イベント。きょう(4月18日)からの開催を前に「人々と緑(庭)の素敵な関係を育むこと、庭師の技術を若者に伝えながら造園の可能性を日本各地、世界に広めていければ」と話し、来場を呼び掛ける声にも力がこもる。
○…「まちづくり」を一過性の商売にしたり「地域密着」などといった言葉を自己のPRや肩書にする昨今の風潮を危惧し「あまり好きな言葉ではなくなってしまいました。最近は自身の活動を『まちなか再生』としているんですよ」と苦笑い。街の価値を高めるために本質を見極め、時にはトライ&エラーをも厭わない姿勢は共感の輪を広げ、今日もその歩みを着実に、進めている。
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5月16日