今春、高津警察署長に就任した 今中 隆洋さん 溝口在勤 59歳
明るく、堂々と職務執行
○...署長職は、昨年配属された海老名署に次いで2署目。「歴史ある高津の治安維持を任されたことは大変光栄で、身が引き締まる思い」と真剣な表情で語る。着任時には署員に向けて「仕事は厳しく、職場は明るく。プライドを持って、堂々と職務執行していこう」と呼びかけ。治安維持のプロとしてだけではなく、頼りになる隣人としての警察もアピールしたいと考えている。
○...横浜市出身。昔から正義感が強く、警察官として先に奉職していた姉に憧れて同じ道に進む。交番勤務からキャリアをスタートさせ、過去には川崎署や幸署にも配属されていた。「中でも、要人警護を行う県警の公安第二課には長く在籍していました」と話し、2年前には同課の課長を務めていたという。安倍元総理の銃撃事件を受けて県警が要人警護体制の見直しを図った際は、その中心人物として体制強化を図った。「同じことが県内で発生しないよう、尽力しました」
○...単身赴任を始めて今年で2年目。「家事なども、生活リズムの一部として板についてきた」とする一方、家族との交流が束の間の癒しになっているのだとか。趣味はサイクリングだが、署長の仕事を続けている間は封印。代わりに、自らの足で高津区内を歩き回って、街の魅力を知り尽くしたいと考えている。
○...高津署管内では昨年、市内最多となる472件の人身事故が発生。また、特殊詐欺による被害も多く発生しているとして危機感を募らせている。「地域団体と連携し、キャンペーンによる住民への周知などにも取り組んでいきたい」と決意。長年の警察人生を経て導き出した「おごらず、ひるまず、堂々と」という言葉を胸に、地域課題にも日々、取り組んでいく。
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5月16日