二子新地エリアを中心に開かれた「黒猫台湾祭り」の発起人を務めた 見吉 勇治さん 瀬田在住 49歳
台湾への情熱を形に
○…「台湾の魅力と二子新地という場所を多くの人に知ってもらいたい」――。そんな情熱とともに、地域の仲間たちと始めた「黒猫台湾まつり」。3回目を迎えた今年も、各種企画の提案・実行や出展者、出演者との出演交渉に取り組み、イベントを成功させるために尽力した。催しを無事に終えられたことに安堵しつつも「来年はもっと地域のお店を巻き込み、より多くの人に愛されるイベントにしたい」と、今後の目標を語る。
○…前職では、半導体装置の開発・製造を担うエンジニアとして働いており、顧客対応のために1年のほとんどを台湾で過ごしていた。激務の中、口にしたスイーツ「豆花(トウファ)」に魅了され、「この味を日本に伝えたい」という思いを抱く。仕事をしながら現地の職人に弟子入りし、1年かけて技術を習得。会社を退職した翌年に、自身の店舗「黒猫豆花」を二子で開業した。2周年を迎えた際に、台湾の魅力を広めるイベントを開こうとしたことが「黒猫台湾まつり」の原案となった。
○…自身の人生を語る上で欠かせないのが、「人との縁」だという。「人生のターニングポイントでは、必ず良い人との巡り合いがありました」と振り帰る。さまざまな出会いが自身を次のステップへと導いてくれたため「今の自分があるのも、これまで支えてくれた人たちのおかげ」と感謝を口にする。
○…催しが各メディアに取り上げられ、開催地の二子新地も注目され始めていることに喜ぶ一方、「試みはまだ始まったばかり」として、さらなる発展の可能性を探っている。目標は、二子新地が「リトル台湾」と呼ばれ、日本にいながら異文化を体感できる町として親しまれること。その実現に向け、これからも邁進していく。
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6月13日