高津区 人物風土記
公開日:2026.03.27
「バイクレーサー」と「葬儀担当者」異色の二刀流で活躍を続ける
川畑 義憲さん
上作延在住 50歳
機微を見逃さぬ「洞察眼」
○…1980年代から90年代にかけて、若者がこぞって二輪車に憧れた「バイクブーム」。その熱狂の中にいた10代、高校進学までの春休みをすべてアルバイトに捧げた。知人の大工のもとで必死に働き、手に入れた念願の一台は、中古のスズキ「GSX」。相棒にまたがり、仲間とともに遊びに出かける青春を過ごした。排気音が聞こえれば「誰が向かってきているか、アクセルの開け方でなんとなく分かった」と当時を懐かしむ。
○…仲間内で走るなか、誰に教わるでもなく「なんとなく人よりうまくバイクを扱える」ことに気づく。その実力に背中を押されるように、本格的にサーキットの世界へ。動体視力と状況判断力を武器に「関東ロードレース選手権」で年間ランキング2位を記録。最高峰の「全日本選手権」への昇格権利を手にするまでになった。一線級からは退いた現在も、バイクレーサーとして年に一度は、仲間とともに楽しんでコースを走る。
○…レース資金を稼ぐために就いたのが葬儀の仕事。打合せから遺族のフォローまでを一手に担うスタッフとして、悲しみに寄り添ってきた。
○…しかし30歳を目前にした頃に一度、営業職に転身した。仕事自体にはやりがいも感じていたが、葬儀担当者ならではの「目前の人の心に直接触れ、感謝される仕事の矜持」に改めて気付き「自分にはこれしかない」と考え復職。以来、バイクの運転で培った「周囲の状況を瞬間的に察する眼」を生かし、生前の故人や遺族などの気持ちを迅速に汲み取り心のこもった葬儀を手掛けている。異色とも思える「バイクレーサー」と「葬儀担当者」の二刀流には、エンジンや心の機微を決して見逃さぬ優れた洞察能力が、生かされているのかもしれない。
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