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高津区 文化

公開日:2026.04.03

高津駅構内花の展示 60年の節目に「幕引き」 作者・中野さん、万感の思い

  • 笑顔を見せる中野さん(中央)と田中駅長

    笑顔を見せる中野さん(中央)と田中駅長

  • 展示ケースに掲げられた自筆の感謝状

    展示ケースに掲げられた自筆の感謝状

 東急田園都市線高津駅構内で、半世紀以上にわたり利用客の目を楽しませてきた花の展示が、3月末をもって終了した。

 この展示を担ってきたのは、高津区二子の生け花教室「アトリエなかの」代表の中野香静さん=人物風土記で紹介=と生徒たち。高津駅が新設された60年前(1966年)、中野さんが「駅を利用する人々の目を楽しませたい」という思いから、東急電鉄(株)に対して花の展示を提案したことから始まった。

 その後は、教室のメンバーが交代で花を飾り、季節の移ろいや行事に合わせて駅の日常に華やぎを添えてきたが、時代の変遷とともに生徒の数が減少。持ち回りでの展示が困難になったことから、展示開始からちょうど60年という節目での幕引きを中野さんが決断した。

決断鈍らせた「寂しさ」

 「社会に奉仕、地域に奉仕」という信念のもと、駅の展示だけでなく、地元の小中学校でいけばなの指導にあたるなど、ボランティア活動に注力してきた中野さん。数年前にはすでに展示終了の考えがあったというが「作品を作っている最中、駅を利用する多くの人に話しかけられ、喜んでもらえたため、決断が遅くなってしまった。寂しい気持ちも強いが、教室での指導など、これからも花を通じて人々を楽しませることができたら」と語った。

 3月30日には式典も開かれ、溝の口駅や高津駅の駅長を務める田中伸宜さんが中野さんへ感謝状を贈呈した。

 田中駅長は「長きにわたり、駅を利用する方に癒やしの場を提供してもらい大変ありがたい。どんなふうに見せようかという思いも熱く伝わってきた」と、その功績を称えつつ、今後の中野さんの健勝を祈念した。

 また、最後となった展示ケースの下には、中野さん直筆の「感謝とお知らせ」が掲示され、60年にわたり温かい言葉をかけ続けてくれた利用者への深い謝意が綴られた。

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