高津区 コラム
公開日:2026.07.03
不定期連載 市民健康の森だより 第234回 近隣の「健康の森」(水沢の森)訪問しました
川崎7区健康の森交流会では、昨年5月から各区の健康の森を順番に訪問しています。 5月17日にはその6区目として、宮前区健康の森「水沢の森」を訪れました。最初に案内していただいたのは、森の最高地点近くにある小さな井戸でした。ここから湧き出る水こそ、私たち高津区民に馴染み深い「平瀬川」の源流だと伺いました。静かに湧き出す透明な水が細い流れとなり、森の中のビオトープへ注ぎ、そこから7キロほど流れて久地円筒分水の先で多摩川へ合流していく----その始まりを知れたのは新鮮な体験となりました。
源流を後にして森の入口へ向かうと、隣接する住宅街の気配が遠のき、木々の匂いが濃くなっていきます。水沢の森は、川崎市中央卸売市場北部市場に隣接、市街地のすぐそばにありながら、一歩足を踏み入れると本格的な里山の風景が広がっています。しかし、この里山は自然に残ったものではなく、26年間にわたる地道な整備と植林によって「作り上げられた」ものだと伺いました。
発足当初、現在のような雑木林が広がっていたわけではなく、周辺には産業廃棄物が残されていた場所もあったそうです。近隣の小学生を集めてドングリから育てた苗木を植えた話を聞き、木々の一本一本に、人手と時間が積み重なっていることを実感しました。
地域ごとの工夫に感銘
雑木林の隣には竹林が広がっており孟宗竹がまっすぐ伸びています。竹林整備は大変だろうと感じましたが、訪問当日も「水沢森人の会」会員の皆さんが間伐作業に励んでおられました。切り出した竹は炭焼きにも使われており、案内していただいた炭焼き窯は、私たち高津区・春日台の窯とは形が大きく異なり、地域ごとの工夫の違いを感じました。
1年をかけて各区の健康の森を巡ってきましたが、どの森にも共通しているのは、市民と行政が力を合わせて緑を守り育てている姿です。水沢の森は、その代表的な存在でしょう。平瀬川の源流を静かに抱くこの森は、地域の水と緑を未来へつなぐ大切な場所だと感じました。
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