さがみはら中央区・緑区 文化
公開日:2026.08.13
佐野川茶「守るのは使命」 関係者が県知事賞祝う
第58回神奈川県茶業振興大会で茶園共進会「一等県知事賞」を受賞した佐野川茶。その栄誉をたたえる祝賀会が7月に奥高尾 寿麹庵(緑区千木良)で開催された。
この祝賀会は、市内の経済団体、観光振興団体、近隣大学のトップら12人の発起人により開催。当日は佐野川茶を栽培する唯一の茶農家である宮本透さんを含め21人で開催された。藤野地区で栽培される佐野川茶を大事に思う人がお互いを知り合う会として、佐野川茶に合った懐石料理を味わいながら、お茶の素晴らしさを再認識した。会場では佐野川茶に関連した学びを提供している法政大学、東京家政学院大学、相模女子大学の学長から学生が参加している取り組みなども紹介された。
参加者からは「地域の特産品としてブランド化を後押ししたい」、「佐野川茶を守るのは我々の使命」、「これからどんどん盛り上げていきたい」などの声が聞かれた。祝賀会を終え、世話人を務めた寿麹庵の梶原祐理子さんは、「それぞれが佐野川茶を大事に思ってくださり、その人たちがそれぞれにコミュニケーションを取れば新しい力になることを感じた。これから難しいこともたくさんあると思うが佐野川茶をもっと広めていきたい。佐野川茶が新しい道を歩み始めたら、この日が『潮目が変わった日』と思い出される大切な日になれば」と話した。
「可能性感じた」
名誉ある受賞の裏には、後継者不足という課題を抱えている佐野川茶。藤野地区で100年近い歴史を持ち、最盛期には100件以上の茶農家が約40ヘクタールの畑で栽培した。現在、産業として栽培しているのは宮本さんただ一人に。宮本さんは「今後は生産、流通を整えて産業として戻れるしくみや新規就農者が自立できる環境づくりに体が続く限り挑戦していきたい」と話すと、「祝賀会では教育との連携など未来への可能性を感じた。皆さんの支援をしっかり受け止めて良いお茶を作っていきたい」と意欲を示した。
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