2年連続、4度目のリーグ制覇を果たしたサッカーJ1・川崎フロンターレ。優勝ゲームとなった11月3日の浦和レッズ戦で、同クラブは川崎区生まれの国民的歌手・坂本九さん(故人)を「新戦力」に加え、等々力陸上競技場での試合に臨んだ。
この日、同クラブは公式サイトの選手・スタッフ紹介欄に坂本九さんを登録し、顔写真やプロフィール情報を掲載。試合会場では「坂本九ランド」と銘打ち、楽曲に合わせた催しなどを開催した。
今年は坂本九さんの生誕80周年。身近に偉大な歌手がいたことを多くのサポーターや市民に知ってもらおうと、同クラブは1年半前から準備を進めていた。『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』など前向きになれる歌を出し続けた一方で、1985年の日航機墜落事故による犠牲者として語られることが多い坂本九さん。イベントを仕掛けたタウンコミュニケーション部部長の天野春果さんは「優勝と生誕イベントが重なり、九さんの明るく楽しい面を押し出すことができた」と喜ぶ。コロナ禍で先が見えない中、「明日」を信じてつかみとったタイトル。天野さんは「九さんの歌『明日があるさ』と共にある優勝」とも語った。
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