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公開日:2026.05.15
新百合ヶ丘総合病院 救命救急センターに指定 麻生区、多摩区で初
新百合ヶ丘総合病院(麻生区古沢都古/笹沼仁一院長)はこのほど、神奈川県から新たに救命救急センターの指定を受けた。川崎市内では4カ所目の指定で、麻生区、多摩区エリアでは初となる。
救命救急センターは、重症外傷や脳卒中、急性心筋梗塞、重症感染症など、生命に関わる重篤で緊急性の高い患者を受け入れる三次救急医療機関。24時間365日、高度で専門的な救急医療を行い、各都道府県が策定する医療計画などに基づき指定される。
新百合ヶ丘総合病院の救命救急センターへの指定をめぐっては、同院から申請があったことを受けて2020年度から21年度にかけて協議されていたが見送られていた。昨年度、川崎地域の救急医療体制について検討が再開される中、7月に同院が改めて指定申請書を提出。麻生区、多摩区、宮前区、高津区の川崎北部地域の人口や医療需要の動向、医師の働き方改革による救急体制の縮小や新興感染症への備えなどを踏まえ、検討が進められた。県では今後も増加が見込まれる高齢者救急への対応として、「重症度や病態を問わない救急受け入れ拠点としての機能を持つセンターの設置が効果的」として、重症度に関係なく救急患者を受け入れるER型の救命救急センターを目指していた同院を指定する方向で調整。「専用病床を20床以上有する」「専任の日本救急医学会指導医を配置」といった県の基準も満たし、4月1日付けでの指定となった。
「大きな区切り」
同院は、川崎北部の不足病床を補い、救急、産科、小児科などの地域医療に貢献するため、12年8月に377床の総合病院として開院。20年には186床の増床により、回復期リハビリテーションや緩和ケアにも対応、救急センターの拡充や救急病棟の新設なども手がけてきた。笹沼院長は「病院は地域の方にとって生活に密着した重要なインフラ。救急をやる以上、三次救急医療機関への指定は開院当初からの目標であり、一つの大きな区切りを迎えた」と思いを語る。
救急医療の持続性目指し
これまでも二次救急医療機関として救急搬送を受け入れてきた。同院での救急車の受け入れ台数は近年増加しており、24年度は年間9千台近くにのぼったという。救命救急センターへの指定を目指して人員や病床数はすでに基準を満たしていたが、医師やスタッフを増員し、より安定した診療体制を継続できるよう整備を進めた。笹沼院長は「三次取得は救急専門医の育成や確保の観点からも重要。救急医療の持続性を保ち、地域の方の安心につながるような医療を維持できる診療体制を目指していく」と話している。
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